天真寺日記

天真寺の日々を綴ります

仏教とボランティア

2006-08-31 17:04:56 | 仏教
アーユス企画「ブラウンボトルとーく」in 渋谷 に参加してきました。

今回の企画は、
「仏教とボランティア~ボランティアは人のため?自分のため~」
パーソナリティーは、
 開発教育協会 事務局長 山田かおりさん
 シャンティ事務局長・曹洞宗僧侶 茅野俊幸さん

「仏教とボランティア」というテーマのもと、
政治・経済・NGO・仏教など話題は多岐にわたり、11時過ぎまで続きました。



私の曖昧な記憶によると、
山田さんにとってボランティアとは、
バックパッカー時代にイラン・パキスタンでの出会いが影響していると。
今から10年前、イラン人と言えば偽造テレカをイメージする人もいると思います。
なにか悪い人という印象を抱いていた。
実際に現地で出会った人は、日本に行った時に親切にされたから、自分はパキスタンに来た日本人に親切にするといわれてお世話になった。
そんな人のやさしさを伝えたいと、それが原動力。

茅野さんは、
家族がいれば生きていける。
家族がいるから安心して生きていられる。
家族が愛してくれるから生きられる。
とおっしゃっていました。

で、こんな話をされていた。
もし、自分が経営しているお店が空爆されたら、どうなるだろうか。
落ち込んでしまって立ち上がれないかもしれない。
コソボでは、お店が攻撃を受けた後、
又次の日に家族総出でお店を開店しているそうだ。
それは、家族・つながりが力になっている。

また、
イスラム人は、日本は怖いと言うそうだ。
驚いた。空爆で攻撃され、ピストルを突きつけられた経験のある人の言葉である。
なぜかといえば、
日本は、各部屋をロックしている。ロックしないと、刺されるかもしれない。

そう言われてみると、知らず知らずのうちに、
日本からつながりが希薄になっているのではないかと考えさせられた。

一般参加者が「社会の中では、仕事場でいのち・ボランティアのことを話すと異端視される」と。
競争社会・格差社会の中では、心のゆとりが失われてしまった。
これから、自分の子供たちにどう伝えていけばいいか、危機感を抱いていた。
だからこそ、仏教・ボランティアの人間観が注目されている、
それは、共に地球という星で生きている仲間である、又、自らのいのちと向き合う視点であろう。

ボランティアとは、人と人がつながっていく行為なのだろうと感じた。

テレフォン相談

2006-08-30 10:54:38 | 仏教
仏教情報センターの相談員の担当日。

仏教情報センターとは、仏教のテレフォン相談である。

月曜日 臨済宗・曹洞宗
火曜日 浄土真宗本願寺派・真宗大谷派
水曜日 日蓮宗
木曜日 浄土宗
金曜日 天台宗・真言宗

というように、日替わりで各宗派の僧侶がテレフォン相談の担当をするのです。
受話器の向こう側からはさまざまな質問・批判・人生相談などなどで、
午前10時から午後4時まで電話は鳴りっぱなしです。

今回は、
・浄土真宗では聴聞が大切だという。
 だから、20年間諸先生のお話を聞いてもよくわからない。
 なるほどと思うことがあまりない。

というご相談から

・親鸞聖人は仏教の根本思想の「空」を理解していなかったのではないか。
・お布施の額は?

というご質問まで、さまざまです。

親鸞聖人は「空」を理解していなかったのではないかという質問には、
私の稚拙な知識で大反論。
が、一時間近くお話をした末に、
「私の出版した本がありますから」と・・・本の宣伝を。
お話をしながら、これからは空思想に裏付けられた親鸞聖人のお言葉をお伝えするすることが大切になってくると感じました。

しかし、
毎回毎回さまざまなご相談を受けながら、
1人1人が悩みを抱えながら生きているんだなぁと実感です。



お経サークル

2006-08-26 21:11:58 | 天真寺
今日は月に一回のお経サークルの日。
一人でもお参りできるように、とご門徒さんSさんが幹事となり始まったサークルです。
ここでは下手も音痴も関係ありません。
皆さんで大きな声を出してお参りします。

今日は特別ゲスト。
ご門徒のSさん家のタマちゃん(小6)とエイキくん(小4)が参加。



ちゃんと座ってお経も大きな声でお参りしてくれました。
スラスラとお経が上手でびっくり~!!

途中からはさすがに飽きて、カメラマンになってくれました。
たくさん撮ってくれたので、今度『天真寺アルバム』に写真を載せます。見て下さいね。

月一回とはいえ、毎月の練習の成果が上がり、最近は少しずつみんなの声が揃ってきたようでうれしい限り。

先日もこのサークルから代表者が出て、お寺の法要でお参りいただきました。
今後もどんどん活躍してくれることと、頼もしいです。

今日は練習後は、お楽しみの納涼会。



残暑厳しい中、いつもより多くの方々がお集まり下さり、おそうめんにビールに煮物に天ぷらに。。。たくさんのご馳走が並びおいしいお酒とお食事をいただきました。
楽しい席もご苦労してご準備して下さる方々あってこそ!!
それぞれお気持ちで持ち寄って下さり、にぎやかで楽しい時間となりました。

皆さん本当にご協力ありがとうございました。
次は忘年会かな。

(静)





お寺の臨海学校

2006-08-25 18:40:44 | 日々
2泊3日でお寺の臨海学校に行ってきました。
お寺の臨海学校とは、お寺や門信徒さんの子供たち(小中学生)と共に自然の中で過ごし、相手を思いやる心、感謝する心を育みます。

今年の開催地は、千葉県の富津岬。
スケジュールは、

・仏さまのはなし
・班対抗チャレンジランキング
・おつとめ
・潮干狩り
・ジャンボプール
・花火大会
・ウォークラリー
・清掃活動
・絵はがき(家族宛)

などなど、こんなスケジュールでした。
潮干狩り・ジャンボプールと子供たちは疲れ知らずです。

私は、今年は実行委員という役割だったので、
あまり子どもと触れ合うことも出来ず、買い出し・企画の確認が大半。

そんな中、ある出来事が起こりました。

買い物から宿に帰ってくると。
一人の男の子がリュックを背負って、涙を流しながら出てきました。
私は、え?何?と状況を把握できないが、あまり良くない雰囲気。
で、帰ろうとする少年を止めようとしました。
すると、走る走る、少年が逃げて、走り出したのです。
小学六年生、足が速い。追いかけても追いつかない。
そこで、出てきた言葉が
「止まれ!何をしている!」
が、少年は、止まることもなく、走り続けました。

やっとのことで、子どもと話をして、班の担当者と交代。
後で、話を聞いてみると、友だち同士で口げんかになったとのこと。

我に返ってから、自ら反省しました。
「止まれ、何をしている」と言った言葉の中に子どもを思いやる気持ちはあったのだろうか。
ただ、目の前の現状をなんとかして止めたかっただけではないのかと。

子どもに注意をする時、
大人が、人生経験豊富、自分の方が正しいと思っている。
だから、なんで子どもはこんなことをするんだと思う。
だが、
子供たちにはその行為に至る原因やそれぞれの思いがあるのだ。

そこを見失い、相手の気持ちも考えないと、ただの自分の思いの押しつけになってしまう。
子どもにとってみれば、あなたのためという迷惑であり、そんな人の話は聞きたくないと思うだろう。

子ども一人一人と目を合わせて、同じ目線にたってこそ言葉が通じ合うのだろう。
また、1つ子どもに教えてもらった臨海学校でした。

夕飯時に、子供たちは仲直りをして、仲良く一緒にご飯を食べていました。

来年は埼玉県で開催されます。
ご参加される方は、お寺にご連絡下さい。

(龍)







つんく結婚

2006-08-21 22:22:16 | 仏教
8月11日のニュースで10日つんくが京都の西本願寺で挙式をしたと報道されていました。
西本願寺は天真寺が属する浄土真宗本願寺派のご本山です。

記事を紹介
元モデルの加奈子さん(25)と結婚した音楽プロデューサーつんく♂(37)が10日、京都・西本願寺で挙式した。関係者によると、つんく♂は紋付きはかま、加奈子さんは白むくを着て、親族だけが参加。式後は本堂近くで食事会を行ったという。つんく♂は4月に結婚を発表し、6月8日に都内の区役所に婚姻届を提出。「世界に2つと類のない、個性あふれる人生にしたい。妻と2人、支え合いながらつくっていくつもりです」と話していた。

つんくは浄土真宗のご門徒さんのようです。
テレビのニュースでは、スポーツ新聞の「30万挙式!!」みたいな見出しがついた記事が取り上げられ、その額が話題になっていました。
そーです、結構安くて厳粛な式があげられるのです。

けれど安いとか流行のジミ婚ということではなく、仏さまの前で人生の節目を迎えるということが大切な気がします。
お寺はお葬式に限らず、初参式(お宮参り)や七五三、結婚式もできるんです。
結婚式ではお念珠交換があったり、雅楽が入ったりとめずらしくて新鮮かもと思います。
あと、仏前だと着物のイメージですが、ウエディングドレスも着られますよ。

ぜひ皆さんも仏前結婚式をどうぞ。

(静)