天真寺日記

天真寺の日々を綴ります

長生きの秘訣

2009-04-29 23:57:09 | 天真寺
今日の法事の時。

ご門徒さんから「親鸞聖人は鎌倉時代に90歳まで生きられたのはすごいですね」という話題になりました。

織田信長の時代「敦盛」の詩に、

人間50年
下天の内を比ぶれば 
夢幻のごとくなり
ひとたび生を得て 
滅せぬ者のあるべきか

とあるように、戦国時代の寿命は50歳。

親鸞聖人のお生まれになられたのはそれ以前の鎌倉時代。
その時代の90歳です。

さらには、仏教の開祖お釈迦様も紀元前に80歳まで生きている。

今だったら何歳になるのでしょうか?






では、なぜ仏教者は長生きなのか???

私は執着を乗り越えられたからではないでしょうか?
とお答えしました。

「ああしたい」
「こうなりたい」
という思いが自分の首を絞めている。
そういう執着・とらわれを離れたら、自由な世界が開かれてくる。
まさしく、お釈迦様がさとった世界です。

親鸞聖人は、お念仏の響きを聞きながら、感謝の中でとらわれを乗り越えていかれました。

そういう話をしながら、竹柴先生がポストエイオスというホームページの中でご紹介されていた「お坊さんはなぜ長生き」という話を思い出しました。

http://www2s.biglobe.ne.jp/~posteios/PROJ_C112.htm

で、僧侶の私は長生きするのかという流れに。

一緒に食しているお膳を眺めながら、私は無理だろうなと


追伸
長い人生を生きることもいいが、
より深く今を生きることの方が意味があるのではないでしょうか。


(龍)


観音の化身

2009-04-28 23:46:26 | 天真寺
先週末、大学院時代の友人の結婚式に出席するため山口県に行きました。
天真寺の彼岸法要でも、お法話を頂いたことがあるFさんの結婚式です。

Fさんのお寺は、日本海沿いにあるとは聞いていたが、お寺の隣に漁港があるのどかなお寺でした。







その町のお寺の跡取りの結婚式ということで村中の人たちがお掃除等々のお世話を下さったとのこと。

この度、私たちは、結婚式・披露宴と雅楽演奏というお手伝いをさせていただいたが、とても感動的な結婚式となりました。


この度の結婚式では、

司婚がK勧学
仲人がA司教夫妻

がおつとめになりました。

結婚式・披露宴と、新郎がK勧学のお話を多くの人に聞いてもらいたいという願いもとK勧学の御法話がありました。

私は、披露宴では聞けませんでしたが、結婚式でのご法話をご紹介します。


《僧侶の妻帯について》


元々僧侶は結婚しなかった。それは、お釈迦様が世俗を出て出家をされた。
そのみ後を慕い、後に続くものは一切の相続権を破棄して、姓を捨て、裸一貫で生まれ変わり、釈迦の弟子として修行をはじめた。

それが、大乗仏教に入ると出家者だけでなく、僧俗・出家在家の壁を越えての救いを実現すべきだという方向へ向かっていく。

といいましても、僧俗・出家在家にはあつい壁がありました。
それを、なしくずしに、出家でありながら妻家庭をもっていた人たちは多くいた。
そうではなく、在家と出家の隔てを行動で克服して、在家の生活がそのまま真の仏道であると証明して下さったのが親鸞聖人なのです。
 


《結婚をする意義》

親鸞聖人と恵信尼さんご夫婦はお互いに夢をご覧になられた。
それは、お互いが観音様の化身であるという夢である。

その後、お互いを観音様の化身と仰いで生きて行かれた。
観音様は、阿弥陀様のお慈悲の徳を顕す菩薩。

では、慈悲の徳とは?

相手の悲しみを共に悲しみ。
相手の痛みを共に痛む。
この痛みを共感する心、これが慈悲の心。

慈悲の悲は、他人事としてではなく、自らのこととして受け止めていく。
それゆえに心から相手の幸せを願ていいく。
それを、慈悲の慈という。

お釈迦様は、これが仏道の根幹であり、心豊かな人生なんだと教えてくださった。
その象徴的なお方が観音様。

きれい事ばかりのの人生ではない、辛いことがあり、苦しいことがあり、嫌なことが合っただろうと思うが、お互いに心の中でお互いの中で観音様の化身として生きていくというすごい人生を歩まれたのが親鸞聖人。

そこには、仏道としての人生が開かれてきた。

というようなお話を頂きました。
大分大まかに書きましたが。


私なりに言えば、人生生きていれば、いいこともあれば、悪いこともある。
好きだと思ったり、嫌いだと思うこともある。
そんな自分の思い通りにしようという思いの中で生きていると、自らが自らを苦しめる生き方となってしまう。
そういう私たちの価値観を超えた世界。
お互いを観音様の化身として仰いで生きていく世界。

それは、山あり谷ありの人生をこの人とであえたから一緒に歩くことが出来るのだと、共に歩んでいく人生。


とても有り難うご法話で御座いました。

なによりも、お二人おしあわせに!!!

(龍)

4月の雅楽教室

2009-04-22 17:58:05 | 天真寺

いよいよ来月、千葉組750回大遠忌お待ち受け法要が開催されます。

その一大イベントお待ち受け法要の入退場にての雅楽演奏に天真寺雅楽会の楽員が出勤させて頂きます。

あと一ヶ月。

お稽古にも熱が入ります。


来月の雅楽のお稽古は2回となります。

5月16日(土)15:00~
5月30日(土)15:00~


気合いを入れていきましょう!!!


あと、GOOブログの昨日からの調整が終わってみたら、天真寺日記のレイアウトが崩れていました

以前の形を作るのに大分苦労をした思い出があります。
また、元通りにするのにどれくらいかかるだろうか?
こちらも、力を入れていきます!!!

(龍)

仏教講座会

2009-04-20 21:43:39 | 天真寺
毎月20日はお寺の日。

本日は午前中の写経会
引き続き、午後より仏教講座会が行われました。

この度は、いつもお世話になっておりますイケメン布教使O先生にお越し頂きました。






この字は何と読みますか?

はじめ?
いち?
二の前?


したなが?


なな?

さとる(仏教的)


・・・・・

さすがO先生。
おもしろく、そして深く「他力」のおこころをお話下さいました。

『教行信証』行巻
他力とは如来の本願力なり

(龍)