天真寺日記

天真寺の日々を綴ります

お寺の臨海学校

2006-08-25 18:40:44 | 日々
2泊3日でお寺の臨海学校に行ってきました。
お寺の臨海学校とは、お寺や門信徒さんの子供たち(小中学生)と共に自然の中で過ごし、相手を思いやる心、感謝する心を育みます。

今年の開催地は、千葉県の富津岬。
スケジュールは、

・仏さまのはなし
・班対抗チャレンジランキング
・おつとめ
・潮干狩り
・ジャンボプール
・花火大会
・ウォークラリー
・清掃活動
・絵はがき(家族宛)

などなど、こんなスケジュールでした。
潮干狩り・ジャンボプールと子供たちは疲れ知らずです。

私は、今年は実行委員という役割だったので、
あまり子どもと触れ合うことも出来ず、買い出し・企画の確認が大半。

そんな中、ある出来事が起こりました。

買い物から宿に帰ってくると。
一人の男の子がリュックを背負って、涙を流しながら出てきました。
私は、え?何?と状況を把握できないが、あまり良くない雰囲気。
で、帰ろうとする少年を止めようとしました。
すると、走る走る、少年が逃げて、走り出したのです。
小学六年生、足が速い。追いかけても追いつかない。
そこで、出てきた言葉が
「止まれ!何をしている!」
が、少年は、止まることもなく、走り続けました。

やっとのことで、子どもと話をして、班の担当者と交代。
後で、話を聞いてみると、友だち同士で口げんかになったとのこと。

我に返ってから、自ら反省しました。
「止まれ、何をしている」と言った言葉の中に子どもを思いやる気持ちはあったのだろうか。
ただ、目の前の現状をなんとかして止めたかっただけではないのかと。

子どもに注意をする時、
大人が、人生経験豊富、自分の方が正しいと思っている。
だから、なんで子どもはこんなことをするんだと思う。
だが、
子供たちにはその行為に至る原因やそれぞれの思いがあるのだ。

そこを見失い、相手の気持ちも考えないと、ただの自分の思いの押しつけになってしまう。
子どもにとってみれば、あなたのためという迷惑であり、そんな人の話は聞きたくないと思うだろう。

子ども一人一人と目を合わせて、同じ目線にたってこそ言葉が通じ合うのだろう。
また、1つ子どもに教えてもらった臨海学校でした。

夕飯時に、子供たちは仲直りをして、仲良く一緒にご飯を食べていました。

来年は埼玉県で開催されます。
ご参加される方は、お寺にご連絡下さい。

(龍)







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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (furuya)
2006-10-07 17:06:42
龍哉さん!読んだよ!私はとても大切な心だと思いました。
子は寶 (tatsuya)
2006-10-08 23:26:22
お読みいただきありがとうございます。

「子は宝」といいますが、私にとっては、知らず知らず失いかけている大切なものを教えてくれる良い先生でもあります。

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