天真寺日記

天真寺の日々を綴ります

お盆法要

2006-08-15 20:59:09 | 法要
明日は天真寺のお盆法要です。
台風でお天気が心配でしたが、何とか雨にはならなそうなので安心しているところです。

午前は新盆をお迎えの方、午後は一般のお盆の方のお参りです。
ご講師は私も弟もお世話になった
京都・中央仏教学院院長の北畠晃融(こうゆう)先生です。
北畠先生にはここ数年来お越しいただいています。
僧侶になるために幅広い年代の方が学ばれる学校で長年教えていらっしゃる先生ですから、毎回お話が楽しみです。

現在中央仏教学院の通信教育部では、前大阪市助役の大平光代さんも学ばれています。
波乱に満ちた半生から立ち直り、弁護士として青少年犯罪を扱ってこられた大平さんは、
「今の子どもを取り巻く環境を見ると、仏教の、日本人の、心が失われていると痛切に感じる。
子どもたちに大切なことを伝えるために、まず自分が仏教を学ぼうと思い立った」
と、平成16年9月に入学されました。

「学びを共にする仲間と励まし合えて心強い。
挫折した私がここまで立ち直れたのは、物心ついた時から仏教が身近にあったおかげ。
西本願寺の門徒で、月参りに来られた住職さんの話や、祖母の『仏さんが見てはるからね』という言葉が耳に残っていたから、立ち直る術を知っていた気がする。
だからこそ、子どもたちに、弁護士としてではなく、人間として仏さまの心を伝える、そんなかかわりができたら」
と思いを語られています。
(8月10日号「本願寺新報」)

北畠先生は、
「日々いのちと向き合う中で、仏教の必要性を感じ受講する人が増えている。通信教育での学びが解決の糸口になれば」
とお話になっていらっしゃいます。

『仏さんが見てはるからね』
そういういうこころが失われつつあることを感じます。
お盆の時期には亡き方のご縁を通して、仏さまのこころに触れる大切な機会としたいものですね。

明日はぜひぜひご家族揃ってお寺にいらして下さい。
皆様のご参拝お待ちしております。

(静)