天真寺日記

天真寺の日々を綴ります

お盆 福岡にて

2006-08-20 21:51:27 | 日々
福岡県直方市にあるお寺・西徳寺のお盆のお手伝いに行って参りました。
ありがたいことに、今年で3年目のご縁です。

千葉は曇りがちの天候でありましたが、福岡空港に到着すると、真夏の日差し。
聞くところによると、梅雨晴れ以降雨が降らない毎日30度以上の真夏日が続いているという。

実際、お参りをしていると日差しがきつかった。
そんな中、13・14・15日の3日間のお手伝い。
直方市は福岡駅から1時間くらい電車に乗ったところにあるのどかな町。
お参りに行くと、80過ぎになるおばあちゃんが、暑かろうとお参りをしている私の後ろからウチワで涼しい風を運んでくれる。
宮崎アニメに出てきそうな場面であるが、そんなあたたかな町であります。

お参りに行くとさまざまなご家庭の様子を拝見できます。
・小鳥を飼っている家族
・お盆でお孫さんが帰省して、家族団らんの場面
・おばあさん一人でいる待っていてくださる

でも一様に、皆様がお仏壇をきれいにして待っていてくださるのです。

「供養とは、敬うことである。そして、敬うとはその願い思いを大切にする」
と今年の天真寺のお盆法要で北畠先生がお話を下さったが、
お盆参りで各ご家庭をまわりながらそんな故人様に対する思いが伝わってきました。

(龍)

お盆法要2

2006-08-17 20:03:10 | 法要
昨日お盆法要が無事勤修されました。

今年も多くのご門徒さんにご参拝いただき、有り難いことです。
皆様ようこそご参拝下さいました。
また役員の皆様には、朝早くからお手伝いいただきありがとうございました。

法要の様子はホームページ上の「アルバム」でまたご紹介しますので、見て下さいね。

この慌ただしいお盆の時期を終えると、夏が終わったな~という気がします。
今年は梅雨が長引いたと思ったら、梅雨明け間もなく台風がやって来てます。
昨日も夏風邪の方がちらほら。
体には気をつけてあと少し夏を乗り切りたいものです。

(静)

お盆法要

2006-08-15 20:59:09 | 法要
明日は天真寺のお盆法要です。
台風でお天気が心配でしたが、何とか雨にはならなそうなので安心しているところです。

午前は新盆をお迎えの方、午後は一般のお盆の方のお参りです。
ご講師は私も弟もお世話になった
京都・中央仏教学院院長の北畠晃融(こうゆう)先生です。
北畠先生にはここ数年来お越しいただいています。
僧侶になるために幅広い年代の方が学ばれる学校で長年教えていらっしゃる先生ですから、毎回お話が楽しみです。

現在中央仏教学院の通信教育部では、前大阪市助役の大平光代さんも学ばれています。
波乱に満ちた半生から立ち直り、弁護士として青少年犯罪を扱ってこられた大平さんは、
「今の子どもを取り巻く環境を見ると、仏教の、日本人の、心が失われていると痛切に感じる。
子どもたちに大切なことを伝えるために、まず自分が仏教を学ぼうと思い立った」
と、平成16年9月に入学されました。

「学びを共にする仲間と励まし合えて心強い。
挫折した私がここまで立ち直れたのは、物心ついた時から仏教が身近にあったおかげ。
西本願寺の門徒で、月参りに来られた住職さんの話や、祖母の『仏さんが見てはるからね』という言葉が耳に残っていたから、立ち直る術を知っていた気がする。
だからこそ、子どもたちに、弁護士としてではなく、人間として仏さまの心を伝える、そんなかかわりができたら」
と思いを語られています。
(8月10日号「本願寺新報」)

北畠先生は、
「日々いのちと向き合う中で、仏教の必要性を感じ受講する人が増えている。通信教育での学びが解決の糸口になれば」
とお話になっていらっしゃいます。

『仏さんが見てはるからね』
そういういうこころが失われつつあることを感じます。
お盆の時期には亡き方のご縁を通して、仏さまのこころに触れる大切な機会としたいものですね。

明日はぜひぜひご家族揃ってお寺にいらして下さい。
皆様のご参拝お待ちしております。

(静)

墓参り代行サービス

2006-08-12 20:21:15 | 仏教
今週末からお盆のお参りが本格的。
お寺の納骨堂にもたくさんの方がお参りにいらっしゃいます。
特に夏休みで、お子さんたちの姿が目立ちます。
今年は幼稚園かしらと思うような年齢でも女の子はヒール付のサンダルを履いていてビックリ!
履いてくる子の数からいって流行ってるんだな~と密かにリサーチしてます。
お母さんいわく、「子どもにはヒールが大人っぽくて憧れ」らしいです。
最近の子はとってもおしゃれで、大人の私も負けてます。

そういうわけで、「いよいよお盆らしいな~」と思っていたら、

「墓参り代行業、新たなビジネスに 高齢者に人気」

という神戸新聞のウェブニュースが目に入りました。
記事をご紹介します。

墓の清掃から合掌まで。
墓参り代行サービスの利用が、高齢者を中心に広がりつつある
=神戸市北区山田町下谷上、市立鵯越墓園

盆の墓参りシーズン。神戸市では一風変わった「墓参り代行サービス」が注目を集めている。雑草をひき、墓石をふいて供花を取り換え、最後には「心を込めて」合掌する。利用者は高齢者が中心。寝たきりで何年も墓参りに行けない人や入院中の人たちからは、「ずっと気にかかっていた。きれいになってほっとした」と喜ばれている。進む高齢化が、新たなビジネスを後押ししている。

同サービスは兵庫県内ではまだ参入が少ないものの、全国的にみると五年前には既に始まっていたという。石材会社や花屋などが副業として始めるケースが多いが、全国展開する専門業者もある。

同市須磨区の石材会社「四国石材」。価
格競争が激しい石材業界にあって、「昔ながらのやり方ではだめ。代行サービスで社名をアピールしたい」と、二〇〇四年夏に参入した。

当初、「墓参りは他人が行くものではない」と冷ややかな目で見られることもあったが、認知度は徐々にアップ。今年は八月一日から七件の申し込みがあった。

価格は墓地の大きさやサービス内容によって六千円から一万三千円。利用者は希望日を指定でき、一-三人のスタッフが墓参りへ向かう。清掃後は墓の写真を届ける。線香や花を供えるサービスもある。

家の中を歩くのが精いっぱいで何年も墓参りに行くことができない高齢の女性は、きれいになった墓の写真を目にして「心のつっかえがとれた」と笑顔を見せたという。

一方、同市中央区の設計会社「工研設計」は、今年一月に参入。
墓とは関係のない業種ながら、「確実に需要はある」とみた。阪神間や播磨地域にも出張し、八月に入ってから八件の申し込みがあったという。

事業責任者の中川友和さん(45)は「墓を残して遠方に引っ越した人たちの利用も見込める」と話している。


そういえばもう何年も前、お寺に「お墓を代理に掃除する業者ですが、ご門徒さんでそういうサービスが必要な方はどれくらいいますか」と電話があり、その時は今はそんなサービスまであるの!?とちょっと驚いたことを思い出しました。

この記事を読むと、行きたくても行けない人にはありがたいんだな~と必要としている方々の気持ちも分かります。
でも。。これからの時代はお墓を守りお参りするにもお金を払うようになるのかと思うと、さみしいことです。

ただたとえ墓前に行けなくても、仏さまへの想いは届きます。
いつでも、どこでも、どんなときでも「南無阿弥陀仏」
声の仏さまとなって私に届いてくださるありがたさを思ったことです。

(静)


プロジェクトダーナ

2006-08-10 23:59:35 | 天真寺
久しぶりに、学生時代の友人・Kさんと電話をした。

Kさんが龍谷大学大学院の授業の一環のハワイ研修に参加したというので、研修の感想を聞いてみました。

するといきなり「今年はパスポートをなくした人はいなかった」と、チクリと嫌みを。
2年前ハワイ研修に行った時に、私がパスを無くしてみんなに迷惑を掛けました(スイマセン)

で気分を取り直して「プロジェクトダーナ」について聞き直してみた。
「プロジェクトダーナ」とは、ハワイの本願寺より始められた相互扶助システム・お互いが助け合うという社会システムである。今では、ハワイの社会の中にとけ込んで、仏教徒に限らない。今回の研修に、実際に体験するプログラムが組み込まれていたのです。

で、どんな感じなのか。
「出来ることをやるという雰囲気」

「お金のある人がやるのではなく、ちょっとしたことをする」
(歩行の困難な人の手伝い・一緒に映画を見る・ランチを食べる)などなど

「ボランティアをする方たちが、ボランティアをしているという感覚ではなく、まるで、日常の1コマのようだ。
なによりも、ボランティアする方も、される方も、楽しそう。」

やはり、何をやるにも楽しくないとできない。何よりも続かないだろう。

ボランティアとは、自分の出来る範囲・出来る時に出来るだけやる。
わざわざ時間を割いてというのではなく、負担にならないように、まさに、友だちの家に行く感覚で。

まさしく、ボランティアの極意なのだろう。

日本では、ボランティアといえば、なにか難しいことというイメージがあるように私は思う。
が、ボランティアとは、公共広告機構のCMで放映されているような、粋なお互いを思い合う気持ち。
相手を思う気持ちから始まるのだろう。

(龍)