先日の日曜日、右京区にある角坊(すみのぼう)に行きました。

角坊は、本願寺第20代広如上人が『御伝鈔』の記述等をもとに
親鸞聖人の「ご往生の聖地」と定められ安政4年(1857年)に建立、
本願寺角坊別院としたのが始まりです。

山門にかけてある笠は戦前の親鸞聖人銅像のもの。
前の銅像は戦時中に金属提出され、笠だけが残ったらしいです。

聖人ご在世の時、聖人がご在寺のときは門に笠がかけられていて、
ご門弟の方たちは「あ、今日は聖人がいらしゃるぞ、お念仏の教えが聞けるぞ」
とウキウキして門をくぐられたのでは・・と私も勝手にウキウキ想像します
角坊別院は平成20年11月に本願寺飛地境内地となり名称を角坊と改め、
親鸞聖人750回大遠忌に伴い大規模な境内整備工事が行われて
平成22年12月に工事完了、一新されました
(元本堂が なくなったのはちょっぴり寂しい
)
親鸞聖人と還浄殿(本堂)。

おおお大きいー

内陣の様子。中に入った途端に新しいヒノキの良い香りが

こちらは広如上人の御染筆。

右余間の欄間には聖人ご往生の場面とご門弟に面会されている場面、
左余間側は聖人の棺を納められた興が葬場へ向かう場面が彫刻されています。
『御伝鈔』(下)第六段「聖人弘長二歳壬戌、仲冬下旬の候ヨリ イササカ不例ノ気マシマス、
ソレヨリコノカタ 口に世事ヲマジヘズ タダ佛恩ノフカキコトヲノブ、聲ニ餘言ヲアラハサズ
モッパラ稱名タユルコトナシ」が思い出されました。ナマンダブ ナマンダブ・・


同じ敷地内には保育園があり、裏には中央仏教学院があります。

仏様を中心に子供たちが描かれています
親鸞聖人が今もここでお念仏の教えを説かれているようです。
そうだ
今日も山門に笠がかかっていたのでした
聖人の後姿。ありがとうございました。

(果)
