eskapi-blog (てくてく京都♪)

京都にある多国籍料理店、eskapi店主の徒然日記です。

ひとりごと

2013-09-18 | ひとりごと

 

お客様から、「若いのにひとりでお店はじめてすごいですね!」

とか言われることが多いのですが、

私より若い年齢で起業した人はたくさんいるし、

むしろ私の年齢では遅いほうなのではないかと思っているので

すごいと言われてもまったくピンと来ないのが本音です。

 

やりたい気持ちだけはいっちょまえにあったのに

「もっとお金が貯まってから・・・」とか「どっかでちょっと経験を積んでから・・・」

とか、うじうじ言い訳ばかりで行動せず、なかなか踏み切れずにこの年齢になった自分は

決して誉められたものではないと思っています。

 

お金が貯まっていなくても、経験がなくても、

この通り自分の店は持ててしまうものなのに・・・

 

まぁ実際にこうやってお店を始めれたからそう思えるのであって、

その当時は当時なりに言い訳ながらも悩み苦しんでいたとは思うのですが。。。

 

前職が嫌で、とにかく早く辞めて逃げたかった。

お店を始めた理由はこれが一番大きかったと思います。

この答えにがっかりする人も多いかもしれないですね。

 

料理が好きで、お菓子やパン作りも好きで、

みんなにおいしいって言ってもらえて、

みんなの笑顔を見れるとうれしくてやりがいを感じる。

もちろんこれも一つの大きな理由。

でも、これだけなら趣味の世界で充分。

お家に人をたくさん呼んでパーティでもすれば欲求はすぐ満たされるんですから・・・

 

前の仕事が嫌で嫌でたまらなくて

どうにかして早くその世界から抜け出したくて

必死で考えてたどり着いた答えが今の現状です。

 

後先考えずに突っ走った感は否めず、

日々、不安や苦悩は付きまとってきますが、

自分で選んだ道ですし、神様から与えられた試練だと思って

地道に努力していくよりほかないと思っています。

 

今月は、特にお店の事に関して

何かしら新しい事にチャレンジさせて頂くという機会が多く、

これまたビビりの私にとっては結構酷な試練なのですが、

とにかく経験あるのみ。

ひとつずつ着実にクリアしていって、経験値を上げて、

ちょっとずつ自信をつけて成長していこうと思います。

 

オープン当時はとにかく分からないことだらけで、周囲の意見に任せていたら

なんとなく勝手にお店ができていった・・・という思いがあって、

自分の店なのに自分の店ではないような

「eriちゃんらしいお店だね!」と言われても

何とも言えない感覚に陥って思い悩む日々もあったのですが、

 

最近になって、決してこのお店はなんとなく出来てしまったのではなく、

壁や扉の色、机や椅子の材質なども自分で選んで決めたし、

自分の納得いかない料理はメニューには加えないし、お店に合わないものは置かないなど、

お店の空間、メニュー構成などに関して、

結構細部まで自分なりのこだわりがあって出来たお店なんだということを

改めて感じるようになりました。

 

決して安くはないし、立地もすこぶる良いとは言えない

どちらかというと入りにくいお店ですが、

このお店を好いてくれているお客様は少しずつですが増えていっている感じがします。

知らない間に読者が増えていたこのブログのように、

大繁盛!とまではいかなくとも、細く長く愛されるお店にこれからなってくれれば・・・

 

そうなるように、これからも自分なりに頑張っていこうと思っています。