笑顔あふれる生活へ!~股関節と共に~

田山陽平が、股関節とリハビリについて、皆様のためになる事を、選りすぐって書いています。
頑張ろう!日本!!

足の裏の道を脱線しないでね!

2011-06-02 10:45:26 | 日記
股関節に問題が生じると、股関節だけではなく膝・足首と足全体の姿勢が崩れます。

そうすると足に体重をかけた際の足の中心軸が変わる影響で、足首かかとの周りに変化が起こります。

一般的に多い変化は、足首を後ろから見た場合にかかとが内側に倒れます。




その事が原因で、二次的に土踏まずも潰れてしまう事が多いです。

土踏まずが潰れた足の事を「扁平足(へんぺいそく)」と言います。

下図の斜線部分が本来ある土踏まず。

土踏まずがなくなると下図のように足の裏は真っ平になります。


このような姿勢で歩くと「トレンデレンブルグ歩行」になる事があります。

真ん中の絵がトレンデレンブルグ歩行の特徴的な姿勢。


つまり「トレンデレンブルグ歩行」であっても、股関節周囲だけを治療するのではなくて足全体の姿勢をみていく必要があるのです。


また、左右の足の長さが違う「脚長差」があると、問題が足だけではなく腰痛などへも悪影響を及ぼす事があります。

「脚長差」が歩行に与える影響としては、本来の足の裏を重心が移動していく道とは異なり、足の指の方まで体重が十分に乗らずに、地面を早い段階で蹴ってしまう(足がすぐに地面から離れてしまう)事が多いです。

そうすると、十分に前への推進力が得られず歩行速度が落ちたり、痛い足の方が反対の足に比べて体重が乗っている時間が短くなり、歩き方に左右差が出てしまいます。

本来の足の裏を重心が移動していく道とは下図のように、

かかとでから地面に着き→小指側に向かい→小指の付け根の方から親指の付け根へ向かい→親指の指の腹で地面を蹴ります。



それが「扁平足」だと下図のように、

小指の方へ体重は乗らず、かかとから直接親指の方へ真っ直ぐ体重が乗っていきます。



また「脚長差」があって、体重が前方まで乗り切らずに地面を蹴ってしまうと下図のようになります。



皆様の歩いている時の体重移動は、どのタイプでしょうか?

是非、本来の重心移動を頭において歩いてみることを試してみて下さい。

歩き方が少し良くなるかもしれませんよ


「扁平足」にはインソール、

「脚長差」には中敷の厚みで治療する方法もあります。



股関節の不安を一緒に取り除きましょう


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