笑顔あふれる生活へ!~股関節と共に~

田山陽平が、股関節とリハビリについて、皆様のためになる事を、選りすぐって書いています。
頑張ろう!日本!!

プルビナ!

2013-06-17 13:34:16 | 日記
先週は、暑い札幌へ出張してきました。

今回は、札幌の皆様には、こちらのわがままで日時の変更に協力をして頂き、誠に有り難う御座いました。

次回は、松本院長が8月頭に伺います。

場所は、いつものホテルではないかもしれませんが・・・。






股関節は骨盤の臼蓋と言う受け皿と、大腿骨(太ももの骨)の先にあたる大腿骨頭から成る関節です。

股関節の間には、レントゲンでは隙間になっている軟骨が存在します。

そしてこれらを囲うように関節包と言う袋がついています。

関節包の中は、軟骨を栄養するための滑液で満たされています。


軟骨には血管がないため、

栄養を関節にある滑液から吸収しています。

分かり易い例えとして軟骨をスポンジとして考え、

足に体重をかけた時に軟骨から滑液が外に排出され、

足を宙に浮かせた時に軟骨へ滑液が吸収されて栄養が与えられます。


ここまでは、このブログでよく出てきていた話。

しかし、ここからが今まで登場しなかった内容の話


骨盤の臼蓋と軟骨の間に「プルビナ」というものがあります。

初耳の方が多いのではないでしょうか?


「プルビナ」は、ここにあります。

股関節の大腿骨頭(太ももの骨の股関節をなす部分)をパカッと外すと、下のように見えます。

上の青い矢印の窪みの中に「プルビナ」はあります。


「プルビナ」とはいったい何者か?

曲者か?

いやいや、答えは「脂肪」です。


なーんだ、ただの脂肪か。


ちょっと待った!


と、乗り突っ込み。


ここにわざわざ取り上げたのですから、ただの脂肪ではありません。

この「プルビナ」は軟骨に栄養を与える滑液を貯蔵する脂肪なのです。

軟骨をスポンジで例えたように「プルビナ」もスポンジに例えられます。

軟骨と同様に足に体重をかけると滑液を輩出し、

足を浮かせると滑液を吸収する役割を持った脂肪です。


「プルビナ」にしっかりと役目を果たしてもらうためにも、

股関節を圧縮して摩擦力を高めてしまうような、筋肉の硬さは邪魔になります。

筋肉をほぐして「プルビナ」をフル稼働させることで、関節包の中の環境を整えていきましょう













股関節の不安を一緒に取り除きましょう