CHESTNUTS's Living

Living・・・意味は「暮らし」
(なるべく)手作り、平穏で安心できる暮らしを目指しています・・・

東京フィル・ニューイヤーコンサート2009

2009-01-03 23:09:28 | のだめ&クラシック
     
     *帰り際に撮った画像なので、すでに夕方。


大変だ~、この感激が残ってるうちにUpしなくては 


行く前に演奏される曲をCDで「予習」しておいても。
どんなに好きで愛してて、何度も何度も聴きこんだ曲であっても。
生の音、ライブには絶対に敵わない!


実家の父はオリンピックやマラソンを欠かさず見る人で、私もよく一緒に見ていた。
何年前かは忘れたが、冬季オリンピックのペアが「ボレロ」を滑り、見事金メダルを獲得したことがあった。
その素晴らしい映像はニュースの度に流れ、「ボレロ」の曲が私の中にインプットされた。
その時に、きっとラヴェルの曲に一目惚れしたのだろう。
ラヴェルの曲は、その後何に出会っても必ず好きになってしまうのだ。

「ボレロ」は単調なリズムの繰り返し。
でもその規則正しさがむしろ心地よく、数学的(幾何学的)でさえあり、それは私の今のキルト作りにも繋がっている。
モーリス・ラヴェルはもっとも凝り性でもっとも洗練された作曲家。
ストラヴィンスキーに「スイスの時計職人」と呼ばれるほどの天才細密画家?であったそうだ。

ひたすらクレッシェンド(だんだん強く)・・・
それに小林研一郎氏の指揮(解釈)が加わり、徐々により力強く、より感動的に奏でられてゆく。

曲を通してスネアドラムが中心となり、フルート・クラリネット・サックス・オーボエ・・・音が次々と受け継がれ、ただひたすらに紡がれる。
ハープ・トライアングルの美しい装飾。
今までずっと何の楽器か分からないと思っていた音はチェンバロだと今日やっと判明。
珍しいトロンボーンのソロ。
通常オケのメインである弦楽器は裏方に回り、木管・金管の引き立て役に徹している。
単調な旋律がいよいよ変わり、より効果的に使われるティンパ二・大太鼓・銅鑼。
実際に生で聴く迫力と感動は、CDでは決して味わえない。


コンサート全体を通して、マエストロの指揮は非常に独創的。
舞台に現れたと思ったとたん息をつく間もなく演奏が始まる。
おととしの夏「のだめコンサート」に行った時、演奏者のインタビューで感じたのは「極める人(音楽でも何でも)はみんな変人」ということだ。
それならばいっそのこと「普通」を止め、頑張って変人に徹しようではないか!

マエストロの言葉、「ボレロ」は非常に宇宙的。
人の営みは同じことの繰り返しであり、宇宙から見たら本当に些細なもの。
人間は所詮、自然には適わないのだ・・・

最後のビッグバンで、結局人間だって宇宙とともに消滅してしまうのだから。
単調な繰り返しの中で熟していくからこそ、人生は濃く、美しくなってゆくのだ・・・(これはなっつの妄想)


聴き終ったあとは余韻に酔いしれてるようなフワフワした感じで、まるで異世界に行ったよう。これは後を引く。
病みつきになりそうだ。
プログラムには東京フィルの今後一年間の演奏会ラインナップ小冊子が挟まれ、次回2010年は井上道義氏の指揮が決まっていた。
井上道義氏は今回の大晦日のカウントダウン(ジルベスターコンサート)で指揮をされ、何て楽しそうに棒を振る人なんだろうと見ててこちらまで嬉しくなってしまった。
そーか、あの人の指揮が見れるのか・・・

あっ。
もう行く気になってる。

でもこうして、少しずつ好きな曲や演奏者・指揮者が増えていけばいい。
そして、いつかもぎぎ先生(茂木大輔氏)の指揮も見れるようになるといいな。
(西ノ宮じゃあまりにも遠すぎて・・・



余談:今日、教育テレビで夜7時~9時に「オペラコンサート」の生放送があるので録画予約していったのだけど、それも東京フィルの演奏なのだ。
Bunkamuraオーチャードホールの演奏が終わったのは夕方5:14。
それからNHKへ移動したのだろーか?
BunkamuraもNHKも渋谷だから問題ないんだろうけど・・・
それとも団員の方がたくさん居られるみたいだから、違うメンバー?
カウントダウンもそうだし年末年始出ずっぱり、すごいな~東京フィル!!


     

     第1部と第2部の間の20分、しばしの休憩。
     コーヒーを飲みながら中庭を見る・・・   

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2 コメント

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あけましておめでとうございます (ちり)
2009-01-05 12:58:10
どうも!こちらでははじめまして。
私も昔吹奏楽をちょこっとかじった経験からクラシックも聴きます。コンサートも観たこともあります。生演奏は本当に凄い。ボレロみたいな曲こそ生で聴くことで素晴らしさがわかりますよね。ロックなんかと違ってあの人数が出す音は音圧が違う。必ず鳥肌が立ちます。普段はロックがいいですけど。
ということで思わず反応しました。今年もよろしくお願いします。こちらもちょくちょく覗きにきますね~(たぶん読み逃げですがw)。
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ちりさんへ♪ (なっつ)
2009-01-05 20:59:41
いつもコメントさせていただいてましたが、足跡(URL?)は残してなかったなと思って・・・おいで下さりありがとうございます。
しかもあえてクラシック関連の独り言にコメントしてくださるとは!
今までいただいたことがなかったので、嬉しいです。
オーチャードホールで生ボレロを聴いてから、CDで聴く印象がガラリと変わりました。
やはりライブは良いですね~!
私も中学~高校の6年間、吹奏楽やってましたよ。

お料理・お菓子は気分がのってていい画像が撮れたときだけしか載せておりませんが(多忙のため手抜きとか、気が乗らなくてなんかまずそうな時はスルーです)またおいで下さいね。
読み逃げOKです!
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