↑「落とし」の途中経過。
キルティングのきれいな陰影を出すために、お天気の良い日を狙っていましたが、ずっと曇り。
今日のお昼、やっと窓際の明るさが程よくなってきました。
それでもイマイチの画像がありますが・・・お許しくださいませ。
エンブロイダリーの「落としキルト」を2週間ぶっ続けでなんとか完成させましたが、
「落とし」ってな~にの具体例を、過去作品も交えてお見せしたいと思います。
私のキルトのバイブルともいえる鷲沢玲子先生の本「パッチワークキルト入門」では、
初心者にも分かりやすくキルトの歴史・パターン・用語・基礎などが網羅されています。
その中で「落としキルトとは・・・ピーシングやアップリケの縫い目のきわにするキルティングのこと。キルティングの縫い目は見えにくいが、デザインを浮き上がらせる効果がある。」と説明されています。
(ピーシングとはパッチワークのピース(ハギレ)をはぎ合わせる作業のこと)
そうです、浮き上がらせたい時に「落としキルト」を入れるのです。
浮き上がらせたい、とは 具体的にゆーと、
この白い柵を浮き上がらせたいとか(柵の周り全てに「落とし」が入っています)
山小屋を浮き上がらせたいとか(屋根・煙突の周りと壁板の下に「落とし」入り)
ダブルウエディングリングを浮き上がらせるために外回りと内回りに「落とし」入り
これの「落し」はどこでしょう?四角形の下(らくだ側)に入ってます。
これはボタンキルトと言って、ちょっと変わったデザインです。
今まで散々出してきた星ですが、星の周りぐるり一周に「落とし」が入っています。
これは刺繍を引き立たせるための落としキルト。
ワンコの顔の周りと丸いワッペン?の周りがふっくらとしているのがお分かりでしょうか?
で、これらを踏まえて、いよいよ今回仕上げた「アン&アンディのタペストリー」の「落とし」を見ていただくと、こんな感じ・・・
地布に格子のキルティングを入れ、更に刺繍全てに「落とし」を入れています。
今までの比ではない細かさ、分かっていただけるかな~?
アンのブラウスの水玉と、アンディのシャツのチェック柄だけ「落とし」をパスしました。
「落とし」を入れる前はこんな感じ・・・
手をどれだけかけたか?の差が一目瞭然です。
アン&アンディの刺繍は全部で8枚。
よく仕上げたよ・・・キルト作品展に出す目標がなければ、絶対に仕上がらなかったと思います。
実際、習いに行く前の作りかけタペストリー、未だに仕上がっておりません
結局、今年の提出は間に合わず断念しましたが、来年は確実に出せます。
先生に「来年2枚ね!」と言われ・・・
これからもう一枚・・・???????
いや、出来ることなら、毎年1枚づつ仕上げていけたらいいな~・・・とは思いますけど・・・(この苦労を毎年?)
計画的に作っていかないとね・・・
普段からの体力作りも必要だなぁ・・・ってしみじみ感じました・・・