無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

自給稲作の勉強会9月(稲刈りとその後について)

2016-09-20 17:30:45 | 自然菜園スクール
本日、

台風大丈夫でしょうか?今年は大干ばつで野菜が良く育たず、今度は長雨で野菜がまた高くなりそうですね。


そんな中、9/19(日)は自然菜園スクールの「自給稲作の勉強会」を開催しました。

台風の影響で、稲刈りができなかったので、前半は講義、後半は見学会にいたしました。


実際にいろいろな栽培方法の稲を比べてみると、一目瞭然。


右から慣行農業のコシヒカリ。生きた葉っぱが1.5枚で、穂が半分以上枯れています。

中央は自然稲作のコシヒカリ。葉が3枚最後まで生きており、穂は3分の1枯れていますが、籾の付け根はまだ青いです。

左は、自然農法の品種コシヒカリの突然変異株「ハタハッタン」。不耕起で育っており、葉が4枚あり、まだまだ全体的に青いです。


去年の黒米のお餅を入れたココナッツミルクのお汁粉を食べてほっくりしてから後半の見学会です。


稲刈りした後に大雨(長雨でまだ降っております。)


脱穀したり、秋起こしできるように、排水は欠かせません。

稲刈り後は来年の田んぼへの準備開始なので、油断できません。




場所を大岡の田んぼに移動しての見学会。

不耕起と耕起の違いや、標高が850mでもここまでよく育つという稲の可能性を見学してもらいました。


「亀の尾」というコシヒカリ、ササニシキの祖先の古いお米。

通常では、倒れやすく、分けつしない品種なのですが、なぜか20本以上の分けつで、1穂に200粒以上ついております。

大岡の田んぼでは、元々の土が良く、水が良く、このような栽培にむいているのでしょうか?出来すぎる位良く育ちます。

一件は百閒に如かず、見学会はとても勉強になります。

2016年内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

次回は、10/5(水)18:30長野市城山公民館です。

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
穂肥 (松尾 吉高)
2016-09-20 18:08:52
昨日は雨の中まさにしっとり、また暖かおしるこをいただきながら長時間の座学ありがとうございました。理屈男なので座学大好きです。
これから来年5月までのアンチ雑草乾田づくりの管理が見えてきました。ところで田植え後の1か月の米ぬか除草の米ぬかが37日後にちょうど穂肥になり効いてくるという計算でいいのでしょうか?質問し忘れた項一番目(まだ出て来るとは思いますが)でお聞きします。
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ご質問ありがとうございます。 (竹内 孝功)
2016-09-20 18:21:30
松尾 吉高さん

そうですね。鋭いご質問ですね。

8月7日に穂が出るとします。
そうすると37日前ですから、7月1日に米ぬかの長期熟成ボカシを撒くと、米ぬか含まれるマグネシウムが最もよく効く計算になります。

生の米ぬかの場合、水温や土質によって異なりますが、2週間後に分解し分解するとすると、6月10日頃に撒くと効果的だということになります。

ということは、田植えが5月末もしくは、6月上旬だとすると、初期の除草の際に米ぬか除草も併用すると、穂肥としてマグネシウムが効きやすいということでしょう。

つまり、化学肥料と異なり、有機(自然農法)の場合、水温や気温、田んぼの土の状態、稲の状態でも違いますが、すぐに養分が効かないので、前もって補うことが重要だと改めてわかりますね。
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Unknown (松野)
2016-09-21 07:08:29
竹さん、お久しぶりです。自給農スクールでお世話になった松野です。サツマイモの収穫について質問です。竹さんの本には、サツマイモは晴天の日が3日続いた後に収穫と書かれていましたが、今年のように悪天候が続くときはどうしたらよいのでしょうか?芋のサイズは収穫適期(もしくは過ぎているかも)と思われます。よろしくお願いします。
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ご質問ありがとうございます。 (竹内 孝功)
2016-09-21 08:05:27
松野さんへ

そうですね。
スクールでお伝えしたなぜ、3日間晴天後に収穫するのかを思い出してください。

それは、サツマイモは掘りたてが美味しくないからです。

最低でも収穫後1カ月間、保存してデンプンが美味しくなるのを待つために、しっかり乾燥した土の日に収穫したいです。

雨などの後に収穫し、そのまま保存すると、カビが生えたり、水っぽく美味しくないからです。


まずは、仮掘りしてみて、ちょうどよいサイズか確認してみてください。

まだ、大きくなりすぎていなかったり、小さい場合は、霜が降りる頃まで置くことができるので、その時に3日間晴天続きに収穫してみてくださいね。

ちょうどいいサイズだったら、来週晴れなので、3日間晴天続きを狙って掘り、3日間は日中のみ布団を干すようにゴザなどの上で表面を乾かしてから保存してくださいね。

1週間位ですごく大きくなりすぎたりする気候ではないので、慌てず対処して美味しいお芋をゲットしてみてください。

茎も美味しいので、別腹でお楽しみください~
返信する
はざけと蓮華 (松尾吉高)
2016-09-21 12:52:08
竹内さん

早速の回答ありがとうございます。さらに二つ下記質問があります。

1) 昨日もはざかけの効果を講義いただきましたが、食味という点では はざかけをするかしないかで その効果はざっくり何割あるとお考えでしょうか?人の舌のこのみとか諸条件はいろいろあると思いますが、例えば竹内さんの水田で来年はざかけをせず稲刈り後即機械で乾燥としてしまうとどうのかです。まったくの竹内さんの主観イメージでOKです。

2)不耕起だと蓮華栽培とありましたが 耕起でも冬畝たてして藁を分解させている間にそのうえから蓮華の種をまき春の荒おこしのさいにすきこんでで土づくり&肥料要素としてはどうでしょう。子供のころそういう風景をよくみました。もちろん倒壊を防ぐのに適量ということにあるでしょうが。対象は関東や関西など中間地でです。
返信する
ご質問ありがとうございます。 (竹内 孝功)
2016-09-22 05:01:48
松尾吉高さんへ

そうですね。

1)わかりやすく言えば、はざがけ米は、
手刈りなので、エコでみんなで食べ物を育てる感覚がある意味ではプラス。年を獲り過ぎたり、一人ではとキツイ仕事になる意味ではマイナス。
雨に当てすぎてしまったり、乾燥させすぎるとマイナス。ほどよく乾燥させることができれば、追熟してうまみが増すのでプラス。
総合得点としては、80~120点でしょうか。

それに対して、コンバインの場合、
機械のために、早期に田んぼを乾かし過ぎるので、稲の生育不足がマイナス。
刈り取りのタイミングがあえば、プラマイゼロ。刈るタイミングが早くても遅くてもマイナス。
お米の栽培が、機械化し、大量に生産できる効率からはプラス、お金がかかるのはマイナス。
保存に適した乾燥が均一にできる意味では、プラス。ただし、乾燥機の石油利用と、熱風でその臭いがお米につく場合があるのでマイナス。
総合は75~90点ですね。

はざがけ米には上手下手があるので、上手にできればかなり美味しくなり、機械乾燥付きのコンバイン(機械刈り)は、稲の生育が悪くなるような水管理や追熟できず、平均点は高いのですが、プラス要素が少なくなるので、うまさの点では、100点以上にはならないと思いますね。

2)そうですね。温暖地や暖地なら可能かもしれません。

秋起こしとレンゲ栽培の並列の場合、乗用トラクターが無難です。

稲刈り後、裁断したワラと一緒にレンゲの播種期を厳守して播種し、トラクターで浅く鋤き込みます。

稲刈り後のレンゲは軽く土をかけないと発芽しない点と、レンゲの発芽ムラがあると、稲の生育もムラガ出るので、平らに浅く均一に鋤き込むことができるのが乗用用トラクターでしかできないからです。

また、レンゲは、チッソを固定しますが、生育が良すぎると稲が倒れてしまうので、1㎡4kg以上生育させないことが重要で、多すぎる場合は、持ち出すか、花が咲き終わり枯れる頃、チッソが抜けてから鋤き込む必要があります。

また、レンゲは鋤き込んだ後、水を入れるとアクがすごく、稲の初期生育がどうしても悪くなる点と後半生育が良くなりすぎる点があるので、
鋤き込んだのち、しっかり分解させる期間が必要なことと、遅めの田植えができ、収穫が遅れても育つ品種や温かい地域でないと難しいですね。

レンゲ稲作の特徴を踏まえて利用できれば、田んぼが肥え、コナギの生育も抑えられるので、技術とタイミングは必要ですが、痩せていてコナギに困っている温暖地には有効かと思います。
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Unknown (松野)
2016-09-23 22:04:30
竹さん、ご回答をありがとうございます。先日、試し掘りした時は、結構大きくなったイモもありましたが、もう少し晴天が続くのを待ってみます。
返信する
コメントありがとうございます。 (竹内 孝功)
2016-09-24 07:05:47
松野さんへ

そうでしたか。
なかなか晴れないですが、これからはあまり大きくならないので、気長にお待ちくださいね。
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