無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

豆と草の力

2009-06-19 06:24:04 | 自然菜園の技術 応用
本日

ここ数日体調不良(風邪)で、予定していた仕事の半分もできていない。
ゆうこさんの強力なサポートのおかげで休むことができた。

長野も梅雨入りし、雨が降るようになってくれたおかげで野菜の生長が目覚ましい。

この梅雨時期に、合わせて行いたいことに、草対策だ。
具体的にいうと、この時期の草の生長は、野菜の生長を上回るものがある。
ほっておくと、野菜は間違いなく草の中に封じ込められてしまう。

そこで、1)野菜の株元の草は必ず根を残して刈り取る必要がある。

野菜の株元の草の根は、野菜の根と一緒にいるので、草の根をガリガリ除草すると、野菜の根っこも傷つけてしまうことが多い。
特に、キュウリ、カボチャのように、根が浅い野菜は除草に注意が必要だ。

野菜の根は、野菜の葉の先端まで来ていることが多いので、
野菜の葉の先端までは極丁寧に、草の根を残して除草するように気をつけている。

そして、2)野菜の根の先端付近まで丁寧に除草した後、刈った草を敷いておく。
いわゆる草マルチをしておく。


こうすることで、野菜の根は非常に生長しやすくなる。

というのは、
①株元の除草のため、野菜の根は草の根と競争せずに済み、
②刈った草がマルチしてあるため、株元の乾燥が抑えられ、新しい根を出しやすく、
③草マルチの下に集まってくる分解者(微生物・土壌生物)、つまりミミズなどによって分解された豊かな土には栄養がたっぷりできるから、野菜の根は草マルチの下から養分も吸える寸法だ。



これから、どんどん生えてくる無限の資源である「草」をどんどん草マルチにしていくことで、どんどん野菜が育つシステムができるわけだ。

草マルチ以外に土を積極的に豊かにしてくるものに、マメ科植物がある。
マメ科の植物の根には、さまざまな菌が寄生している。

有名なところでいうと、「根粒菌」。
「根粒菌」はマメ科植物から光合成でできた物質と、水をもらいながら、代わりに空気から窒素を固定してくれる。
この働きのため、マメ科植物は、窒素のない痩せた土地でも育つことができる。

その他に、「菌根菌」といった根に共生する微生物の働きのおかげで、リン酸・マグネシウム・鉄などのミネラルを根から吸収できる形に溶解してくれます。

つまり、マメ科植物を植えることにより、土はどんどん豊かになっていきます。
草を生やしたくない場所や、秋野菜まで空いた場所などで、トップ写真のように、マメ科を育てておくとこの時期、雨で流失する養分を予防できるだけでなく、土が豊かになること受け合いなので、マメ科植物をどんどん活用しましょう。

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2 コメント

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Unknown (チャーミー)
2009-06-19 18:51:43
ずっとこちらは雨無し。
こういう時って草が伸びていると
幾分土の渇きを防いでくれますよね。
隣の畑は綺麗に草を取られているのですが
わが畑は草だらけ。
けど、ほんと草マルチの下はミミズ天国です。


返信する
コメント、ありがとうございます。 (たけうち あつのり)
2009-06-19 20:22:51
チャーミーへ

ミミズ天国ですか、いいですね。
雨がまとまって降ってくれるといっそう天国ですね。
草がある畑になれてしまったせいか、草があるとほっとします。
雨降ってほしいですね。
返信する

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