無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

ライ小麦の収穫(春蒔き小麦の刈り取り&脱穀)

2010-08-02 22:49:40 | 自然菜園スクール
本日、のち

久々の夕立でした。
本当にありがたい雨でした。
家の周りはさほどでしたが、畑はしっかり湿ったようで助かりました。

この時期、決まって夕立が来るのが野菜にとって自然でしたが、
今年はぜんぜん夕立がありませんでした。

完全に乾いてしまってから水をあげても、枯れてしまった根は復活しません。
10日以上雨がない場合は、夕方や朝方に、1週間分くらいしっかり水をたっぷり灌水します。
野菜の水やりで大切なことは、保湿することです。
あげ過ぎても溺れて、根が腐ってしまいますし、
極度な乾燥は、根を枯らします。
程良く渇くか、乾かないかぐらいが根にとってはベストです。


こう、干ばつが続きますと、中途半端にあげても「焼け石に水」です。
ナスやキュウリなら一株に、5Lはあげたいそんな感じです。
あとは、乾燥しないようにワラでも草でもたっぷり敷いてあげることです。



日曜日には、Azumion自給農スクールの穀物コースの小麦の刈り取りがありました。
痩せたなにも施していない大地に、春にライ小麦をみんなで蒔きました。

そのライ小麦が、刈り時を迎えました。

今回、ライ小麦を選んだ理由は、2つありました。
1)痩せた大地でも、深く根が張り土を改良してくれるから。
2)春に蒔いて、梅雨明けの8月に収穫できるから。

デメリットもあります。
1)春蒔きの小麦は、秋蒔きに比べ収量が、3分の2と減収してしまいます。



やや草負けし、発芽もまばらでしたが、バインダーで一気に刈りました。
機械で刈ったので、いくつか踏み倒してしまいもったいないことをしましたが、
再び発芽してくる麦は、良い緑肥になるので、今回は落ち穂拾いを止めました。

逆に、来年の大豆予定地なので、秋に緑肥としてエン麦を蒔いて春に耕すつもりです。


足踏み脱穀機で、脱穀したのち
※写真は、レンズにゴミが付着していたためぼかしが入ってしまいました。


古いを駆使し、穂から玄麦を脱穀しました。
あとは、唐箕で風でゴミなどを飛ばし、玄麦だけにするのみです。


小麦の脱穀後、エゴマの摘心もしました。
バケツ一杯のエゴマの葉は、ニンニク醤油につけました。

左のバケツは、ようやく採れ始めた夏野菜たちです。
ここ4年間の中でもっとも収穫が遅い夏野菜(トマト・ナス・ピーマン)たち。

今日の夕立が今後も続くと助かります。

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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ひろみ)
2010-08-03 10:03:37
夏野菜の苗のときはお世話になりました。ライ小麦のことで気になっていたので質問です!
5月の始めにライ小麦を蒔きました。先日根っこごと抜いてみると、根の長さが10センチほどしかありませんでした。茎丈は60㎝位でした。昨年の秋に蒔いた小麦も同じような感じでした。砂地で耕したあとに蒔きました。根が張らないと土壌改良は期待できないのでしょうか?
また、夏野菜に追肥はされていますか?ズッキーニがちょっとペースダウンのようで…。
コメントありがとうございます。 (たけうち あつのり)
2010-08-03 22:38:45
ひろみさんへ

お久しぶりです。

ライ小麦は、ライムギの次に痩せていても乾燥していれば、根を深く張る麦です。
残念ながら、背丈ほどの根は、途中で切れてしまうので、上手に掘らないと難しいものです。

一方コムギは、背丈も低く根の張りが弱く、普通の品種は、肥料で育てます。

★今回ライ小麦が背が低かったのは、蒔き遅れが原因です。

麦は、ある程度の寒さにあたり、温かくなると一斉に穂を出してしまいます。
そのため、秋蒔きのほうがゆっくりじっくり根が張れるので、収量も背丈もよくなります。

安曇野で春蒔きすライ小麦は、3月蒔きです。
今年は、ある処理をして4月に蒔いても育つようにしました。
ライムギ系以外の他の麦は、春蒔きが出来ないものが多いものです。

そこで、ライ小麦を秋蒔きしてみてください。
こちらで、11月上旬蒔きです。
※あまり早く蒔くと、寒さに弱く枯れがちです。

ズッキーニは夏バテしやすいので、
1)8月に入ったら、すべての実を全部根こそぎ収穫する週を設けて、10日ほど実をつけないで夕立に当てて回復させます。

2)6月下旬に2回目の種まきをして時期をずらして育てます。

3)一番上等なのは、初期のズッキーニは小さいうちにどんどん食べ、根を育てます。
梅雨の時期に生えてきた草をたっぷり敷き、梅雨明け前日に、米ぬかを草マルチの上からパラパラ蒔き、ワラでしっかりマルチします。
そうすると、かなり長期間夏バテしずらくなります。

4)暑さに強い固定種を自家採種する。
うちでは、コスターターロマネスカと岩崎ズッキーニという固定種を自家採種しています。出来る時期が異なるので、大変重宝しております。

ウリ科は、極初期の根の生育がどれだけ良くなったかで決まるところがあります。
あとはその育った根を守ることです。
とにかく、曲った実や痛んだ実や、こまめに収穫してみてください。

裏技もありますが、、、
こんにちは (タツ)
2010-08-04 12:40:26
いつも勉強さしてもらってます。
うちでも1週間前に秋蒔き小麦刈り終わりました。でも今年は分けつもあまりせずタイミング悪く雨も続いたせいか穂発芽もでてしまいました。
そのおかげで今は来年に向けて対策とどううまく育ててあげれるか勉強中です。なにかこれは必ずするとか何かポイントはありますか?アドバイスあればお願いします。
ありがとうございます (ひろみ)
2010-08-04 18:13:53
早速のアドバイスありがとうございます。
蒔く時期が遅かったんですね…。
失敗からたくさんの学びがありますね。
ズッキーニの夏バテ解消も早速やってみます。
竹内さんも暑さに負けずがんばってください!
コメントありがとうございます。 (たけうち あつのり)
2010-08-04 23:18:53
タツさんへ

そうでしたか、今年の麦の残念でしたね。
今年の最悪の条件下で、それでも強く逞しく育った株はありませんでしたか?

悪条件の時ほど、自然選抜された優秀な株から自家採種することで、一層その地に合った品種に育ちます。

もしかして、元田んぼの畑ですか?
それと、今収穫ということは晩生の品種でしょうか?

今年の反省を来年活かす意味でも、もう少しどんな条件下で、どんな品種を、どのような場所で育ったか教えてください。

何か力になれるかもしれません。
コメントありがとうございます。 (たけうち あつのり)
2010-08-04 23:42:49
ひろみさんへ

私は暑さに負けました(笑)
無理はしないことにします。

市販のF1ズッキーニもいいですが、
貴重な固定種ズッキーニの食感、風味は最高です。

是非、お試しくださいね。
返信ありがとうございます (タツ)
2010-08-05 15:44:34
こちらは北海道なんですが北海道では一般的なホクシンという品種で、連作して2年目で、10月上旬にまいて雪が4月上旬に解けるので4月末追肥をしてもう一度葉色を見て5月末に追肥しました。
土は粘土質なところが多くスコップが入らないくらい固いところもあります。
野菜は無肥料でしてみたり色々してるんですが、秋蒔き小麦もあまり肥料に頼りすぎたくないと思い量を減らしたのですが。。
コメントありがとうございます。 (たけうち あつのり)
2010-08-06 09:33:46
タツさんへ

詳細ありがとうございます。
ホクシン小麦ですか、育てたことはないのですが、
http://www.agri.pref.hokkaido.jp/center/kenkyuseika/gaiyosho/h06gaiyo/1993048.htm
のデータによると穂が出るのが6月上旬ということは、
4月の追肥料はまだしも5月末の追肥は遅いかもしれませんね。

葉の色を見て追肥するのはうちも同じですが、
4月の最高分けつ期以降の追肥は分けつには役立たないと思ったからです。

『寒冷地の麦栽培で最も大切なのは、年内にどれくらい麦の根を育てるかです。』

うちも寒冷地や寒地に属するので共通と思いますが、以下の5点が大切だと思います。

★寒冷地の小麦栽培のポイント
1)種を蒔く時期をしっかり守ること。
 →年内の分けつ促進。
2)年内、雪解け後の麦踏むを乾燥した昼間に2~3回しっかり行うこと。
 →分けつを促進させ、霜柱による根が浮くことを防止できる。
3)前作に、大豆・エダマメなどマメ科の栽培などをしておく

4)年内に、条間に米ぬか&油粕など前年の収量を参考に補っておく。
 →年内に来年必要な分の追肥をあらかじめ株下に蒔いておき、雪解け後に麦が吸えるようにセットしておく。

5)年明けの、追肥は雪解け後葉の色などを見て、分解吸収が早い油粕やボカシ肥で補う。
 →雪解け1カ月以内に、麦踏みをしながら追肥料。最高分けつ期に間に合う追肥を心がける。

あと収穫はこの時期雨で大変だと思いますが、
粒を割って中に粉が出来始めの若いうちに刈り取り、お米のようにはざ掛けなど天日干しにすると良い種子が採れます。

Unknown (タツ)
2010-08-06 14:59:54
お忙しいところありがとうございます。
追肥のタイミングが間違ってたんですね。色々わからない事だらけで、タイミング逃してました。
教えてもらったとおり実践してみます。
先々考えて次はうまく育ててあげれるように頑張ります。丁寧にわざわざ調べていただいてありがとうございました。
コメントありがとうございます。 (たけうち あつのり)
2010-08-08 07:25:23
タツさんへ

こちらこそいろいろ勉強になりました。

意外と麦は奥が深く、育て方によってずいぶん育ち方が、同じイネ科のお米異常に変わるものです。

今度、ムギ特集をこのブログでまとめて書いてみようと思いました。

お楽しみに~

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