新刊発売中!!さっそくの重刷決定!ありがとうございます。『とことん解説!タネから始める 無農薬「自然菜園」で育てる人気野菜』(洋泉社)
本日、のち。
本日は、自然菜園スクール「自然育苗タネ採りコース」開催日です。
昨日は、自然菜園スクール『自然菜園ベーシックプラスコース』が無事開催できました。
ベーシックコースは、基本野菜で、基礎を学ぶのに対して、
まずは、基本野菜で基本を身に付けた後、
ベーシックプラスコースでは、応用で、自然菜園の基本をベースに、より自然に育てるために必要な「自然観察力」が身につく応用講座です。不耕起栽培をはじめ、自分たちのフィールドで、より自然に野菜を育てる力をつけていきます。
大地の再生で訪れた屋久島3日目は、「屋久島の自然菜園講座」でした。
「自然菜園」とは、自然農法、自然農、有機農業のエッセンスを活かした「野菜が自然に育つ家庭菜園・自給菜園」の略称ですから、
当然、場所や人が変われば、その風土に合わせ、草と人と野菜の間に答えがあるので、今回は、屋久島ならではの自然菜園ができる講座にしてみました。
スギの中にそびえ立つソテツは、恐竜時代を彷彿とさせ、屋久島特有の気候風土を象徴だと思いました。
屋久島も沖縄同様、森の中に、サトイモの仲間の「食わず芋」が自然に生えていました。
そのため、島民の話を聴いていても、サトイモとサツマイモは、捨てておいてもよく育つので、家庭菜園では、あまり人気がなく、
年間通じて雨が多く、亜熱帯で、台風もある屋久島では、家庭菜園でみんなが口を揃えて、トマトが育たないという事前情報でしたので、
今回は、トマトも育つにはどうしたらいいのか、トマトの気持ちになれる屋久島ならではの講座を行ってきました。
屋久島の土は、あまり腐葉土が少なく、有機物温かく分解が早く、落葉樹が少ないためだと思いましたが、
道路の側溝には、台風で流された土と落葉などの有機物が体積していたので、スギの葉がなるべく生えていない環境の天然の腐葉土を今回使用して、トマトも育つ菜園を目指してみました。
急な呼びかけにもかかわらず、島じゅうから多くの参加者が集ってくれ、アペルイで座学から始まりました。
自然菜園は、野菜のことを知り、野菜の気持ちになれることが基本です。
その上、栽培地の地域(風土)に合わせ、あと菜園生活(人)合った、ちょうど3つの円の中心を射抜くイメージで、自然の力を借りて野菜を育てていきます。
今回は、限られた時間だったので、単独の野菜で育てるよりも、相性の良い野菜どおしを一緒に育てる「コンパニオンプランツ(共栄植物)」のエース、
ネギとマメ科野菜のことを学び、その2つの野菜とタッグを組んで、育てにくいトマトを筆頭に、野菜が協力しあい自然に育つ菜園のコツをお伝えしました。
野菜の苗は植え方や植えた後も大切ですが、植える直前の4時間前にする一手間で、野菜の本気を引き出してあげます。
キュウリの栽培も、通常であれば、支柱や日向に植えるのですが、
台風や暑さに考慮して、地這えキュウリに仕立て、半日木陰になる場所で、ネギと混植しつつ、かつ寝かせ上で根の数を増やし、キュウリが屋久島の気候で育つきっかけになる工夫を重ねてみました。
トマトも現在ニンニクがよく育っているど真ん中に、ネギと斜め植えにし、両脇にエダマメ、バジルを植えて、チーム力(混植)と、無整枝自然仕立てにして、トマトらしさを引き出しつつ、屋久島の雨と暑さ対策をしてみました。
ナスもネギと植え、両脇にラッカセイを蒔くことで、島の気候にできるだけ合うように、植えてみました。
私は屋久島に行ったことはあっても、住んでいるわけではないので、できるだけ自分の今までの体験と、島に住んでいる方の情報を元に、自分が屋久島に住んだらこうしてみようという試みを試してみました。
この後、実際に野菜の育ち方で、野菜の意見を聴いてみて、工夫・改善を重ねることができたら、屋久島ならではの自然菜園が生まれそうな気がしました。
座学&フィールドワークの後、一品持ち寄りのランチをしながらQ&Aや感想のシェアリングを行い交流を深めることができました。
午後は、
屋久島の散策ができ、4泊5日の屋久島大地の再生と自然菜園のまとめを大自然の中に身を置くことで、頭ではなく、感覚と身体でまとまった感じがしました。
実は、行きの鹿児島空港の天然温泉の足湯で財布をなくしており、無一文の屋久島への旅も友人や新たな友人たちのお蔭で無事過ごせ、帰りに財布が発見されることで、終わりよければすべてよし!?といった感じで、一層感慨深いものとなりました。
屋久島の自然の中に、綻びと再生を観、帰りの都市の人工物の中に自然を見出すことができ、大満足な時間でした。感謝です。
3/8(木)スタート!! 千曲市戸倉創造館で2018年3~2月に千曲市教室開校します!!
『無農薬無化学肥料でもしっかりやればできる!自給稲作入門講座』
場所:戸倉創造館2階会議室
日時:第2木曜日 18:00~20:45まで(全12回座学のみ)
受講料:1回1,500円、一括申し込み15,000円
対象:米の自給をしたい方。米作りが初めての方大歓迎!
参考テキスト:『自給自足の自然菜園12ヶ月』(宝島社)153~174ページ
●問合せ・申し込み先●
千曲市役所経済部農林課農業振興係服部
電話026-273-1111(内線7244)
Email:nousin@city.chikuma.nagano.jp(件名を「自給稲作入門講座」として送信下さい)
2018年土内容充実で、
城山公民館「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。
毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。
この冬の菜園ができない時期にこそ、知っておいてほしい土づくりの基本を行います。
次回から2回にわたって、今度は菜園の環境を調え、病虫害を出にくくし、体力や持久力をつけるトレーニング(菜園プラン)にするのかを行います。
少量多品目を育てることは農家さんでも難しく、家庭菜園ならではの最低限の知識や工夫を学び、病虫害、連作障害が起こりにくく、それでいて野菜を育てれば育てるほど土が良くなっていく菜園プランをご紹介する予定です。
今年度は、いつもの第1水曜日に
長野市城山公民館 18:30~21:25(当日、記録用動画撮影いたしております)
18:30~19:45座学
19:50~21:25質疑応答
新年度も第一水曜日で、「無農薬・自然菜園入門講座」を行います。
◆次回以降の予定
【テーマ】
新年度スタート「これならできる!自然菜園入門講座~野菜編~」
4/4(水)― 春の土づくり(畝立て、クラツキ、緑肥mix)、「ジャガイモとネギ」
5/2(水)― 夏野菜の植え付け(支柱&誘引、混植)、「トマトとキュウリ」
6/6(水)― マメ科で土づくり、「ナスとトウモロコシ」
※自然苗販売会(18:00~18:25駐車場にて)
お楽しみに~
現在、『竹内孝功さんの自然菜園講座』オンライン動画サイト試験発信中~
※有料サイトの都合、登録などの際に一部英語表記になっております。
※最新動画、「畑での野良仕事(実技編)」前編・後編もアップグレードできました。