無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

屋久島の大地の再生講座(一家族単位のフィールドワーク)2日目

2018-04-13 01:45:54 | 出張菜園教室

新刊発売中!!さっそくの重刷決定!ありがとうございます。『とことん解説!タネから始める 無農薬「自然菜園」で育てる人気野菜』(洋泉社)

本日、

昨日は、第2回自給稲作入門講座「田植え前後のコツ」でした。
次回は、5/10(木)で、「抑草と除草、そして水管理」です。
無農薬でお米を自給したい方には、是非知ってもらいたい基礎知識です。タイミングよく田んぼの野良仕事を行うことで、仕事や野菜栽培と両立できるようになります。




2日目の屋久島の一家族単位のフィールドワークの開始です。


風の草刈りをした草を観て、矢野さんは納得せず、その説明とこの時期の屋久島にふさわしい風の草刈りを教えてくれました。

風の草刈りは、草の先端の曲がる箇所で刈ることで、草の根にその振動を伝え、根を細かく発達させる「大地の再生」ならではの草刈りの方法です。

これから、GWを迎える草が伸びる時期に、屋久島においてこの草刈りでは十分でないということでした。








そこで、草払い機を使い、もう少し強めの草刈りの実演指導となりました。

台風で刈られた様なカマボコ状に強く刈られ、草の根に、強い風を感じてもらったのではと思いました。

基本的な技術も大切ですが、時期やタイミングなどによって臨機応変にその程度を変えることが大切だと学びました。




その後もどんどん、ユンボによって、大地に水脈が掘られ




一見すると破壊にしか見れませんが、かなり丁寧に、水脈をつなげていくことが続きました。


最後は、住居スペースの水脈を掘りつなげ、この現場の水脈がつながることができました。


美味しい登山ランチを食べた後、


大地の再生のメンバー(ボランティアスタッフ)による作戦会議の後、




初日に、下見した20年以上放棄された棚田にメスが入ることになりました。


田んぼの横を流れる川が見えない位茂った竹やぶも、後から行ってみると、




半分以上伐採され、すでに先行隊によって竹炭にされており、庭先の水脈に入れる資材ができていました。

※本来水脈には、炭を敷くのですが、今回炭が手に入らず、伐採した木を中心に入れていましたが、住居周りの分は、竹やぶの整理と共に竹炭にすることで自給することができました。


棚田は広く果てしない広さでしたが、今回は限られた時間での大地の再生だったので、






最低限の気脈を通すことで、次回来る際に風などによって気脈、水脈などが通るように最低限のお手入れになりました。






竹やぶも生えている竹がすべて伐採され、川のせせらぎが聴こえるようになり、風が通るように見通しがよくなり、


竹も水脈に入れる資材として袋に入れられ、住環境の水脈資材として活用されます。

「大地の再生」では、庭の整備などではゴミになってしまう、有機物が、そのまま利用されたり、炭に加工され、利用されるので、ゴミが出ず、その場にある資材でどんどん大地が再生される点も重要だと思いました。


最後に、サークルになって、今回2日間、およびトータル4日間の屋久島の大地の再生についての感想を共有し、一人ではなかなかできないことでも、結い(協働作業)と機械によって、たった2日間でも大きく大地が深呼吸できるきっかけを学び、体感できたことなどを1人1人の感性と言葉で感じ合いました。

正直、屋久島は風邪をこじらせてじわじわと体調が悪くなっている感じもありつつ、同時に基本的に体力があるので、あっという間に回復しそうな程の強さも感じました。

大地が再生されたらどうなるだろうとずっと考えておりましたが、それが少し垣間見れた気がしました。

今回ブログで、ご紹介したのも、菜園環境を取り巻く、もっと大きな視点、大地視点で、菜園を観ると、菜園を取り巻く環境の大切さ、大地の再生こそが、ま、マクロ視点として自然菜園に必要なものであり、大地の再生のミクロ視点として自然菜園を再構築したいと感じているからです。

簡単にいえば、森が大地であり、木が菜園であり、いずれも大切な側面であり、相互依存している関係にあるので、同時にお世話できたらいいなーと思いました。


次回は、屋久島での自然観察や屋久島で行った自然菜園講座の様子をこのブログでシェアできたらと思っております。

つづく



3/8(木)スタート!! 千曲市戸倉創造館で2018年3~2月に千曲市教室開校します!!
『無農薬無化学肥料でもしっかりやればできる!自給稲作入門講座』

場所:戸倉創造館2階会議室
日時:第2木曜日 18:00~20:45まで(全12回座学のみ)
受講料:1回1,500円、一括申し込み15,000円
対象:米の自給をしたい方。米作りが初めての方大歓迎!
参考テキスト:『自給自足の自然菜園12ヶ月』(宝島社)153~174ページ

●問合せ・申し込み先●
千曲市役所経済部農林課農業振興係服部
電話026-273-1111(内線7244)
Email:nousin@city.chikuma.nagano.jp(件名を「自給稲作入門講座」として送信下さい)




2018年土内容充実で、
城山公民館「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。
毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

この冬の菜園ができない時期にこそ、知っておいてほしい土づくりの基本を行います。
次回から2回にわたって、今度は菜園の環境を調え、病虫害を出にくくし、体力や持久力をつけるトレーニング(菜園プラン)にするのかを行います。
少量多品目を育てることは農家さんでも難しく、家庭菜園ならではの最低限の知識や工夫を学び、病虫害、連作障害が起こりにくく、それでいて野菜を育てれば育てるほど土が良くなっていく菜園プランをご紹介する予定
です。

今年度は、いつもの第1水曜日に
長野市城山公民館 18:30~21:25(当日、記録用動画撮影いたしております)
18:30~19:45座学
19:50~21:25質疑応答


新年度も第一水曜日で、「無農薬・自然菜園入門講座」を行います。
◆次回以降の予定
【テーマ】
新年度スタート「これならできる!自然菜園入門講座~野菜編~」
4/4(水)―  春の土づくり(畝立て、クラツキ、緑肥mix)、「ジャガイモとネギ」
5/2(水)―  夏野菜の植え付け(支柱&誘引、混植)、「トマトとキュウリ」
6/6(水)―  マメ科で土づくり、「ナスとトウモロコシ」
※自然苗販売会(18:00~18:25駐車場にて)


お楽しみに~




現在、『竹内孝功さんの自然菜園講座オンライン動画サイト試験発信中~
※有料サイトの都合、登録などの際に一部英語表記になっております。

※最新動画、「畑での野良仕事(実技編)」前編・後編もアップグレードできました。
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