goo blog サービス終了のお知らせ 

無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

耕さない田植え

2010-07-01 01:29:32 | あずみの自然農塾(シャロムヒュッテ)
本日、のち

先週の土日にシャロムヒュッテで月一回の自然農学習会「あずみの自然農塾」を行いました。


自然農では、田んぼの一角に苗代を作り、苗を育てます。
参加者の後ろに枯れた麦が一面に刈り倒してあるため、茶色です。

一方、参加者の前面には4月に蒔いた稲の苗が大きく生長しているため一面緑色です。

自然農では、冬草である麦やレンゲを刈った後に、夏の草である稲を耕さず植えていきます。


植える時に気をつけたいのが、稲の苗を傷めないように根に土をつけたまま苗取りをします。
自然農の田植えは、耕さないのでどちらかといえば畑の定植と同じ要領で行います。

苗床には、稲の苗ほどに生長したヒエも生えていました。
写真でいえば、左手がヒエ。右手が稲です。

違いは、根元が赤く、苗の節に白い毛が生えていないものがヒエで、
それ以外は見分けるのが困難なぐらい似ています。

そんな点からもヒエは、田んぼに稲に似せて進化することで生き残ってきたと思います。


みんなで一列になり、30cm間隔になるように丁寧に田植えしていきます。
写真右手には植えられた苗がきれいに一列に並んでいます。

今後、ヒエや田の草が生えてきても一列に植えることで稲と区別して草を刈ることが出来るので、まっすぐ植えることが大切です。

自然農の田植えは、泥の中に植える一般的な田植えに対して、田植えに時間がかかります。
耕していないことで、根が張るまで時間も人一倍かかります。

しかし、後半はしっかり根性のついた稲は大器晩成型に育ち、病虫害に負けることなく分結をくり返し、生命力豊かな種「米」を実らせてくれます。

機械も、農薬も肥料も必要ない自然農の田植え。
手間はかかりますが、持続可能な生活にとても必要な事を教えてくれる田植えでした。


コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする