よむよま

よむ・よまない、それから。

僕らは奇跡でできている

2019-03-30 22:43:32 | 見る
「僕らは奇跡でできている」ブルーレイボックスが届いたので、一気見してしまいました。
楽しい。

主人公は、トットちゃんのような子で、自分の興味のあることしか集中できない、
自分の興味のあることにすぐ集中してしまう、
集団に同調できない、
お母さんや先生から見たら、手に負えない子で、
大人になっても、人とうまくつきあえない。
自分をごまかせない、自分のごまかし方を知らないから。
でも、彼のそばには、初めから彼を理解してくれているおじいちゃんがいて、
大人になった彼を受け入れてくれる上司がいて、
「家政婦の山田さん」がいる。

衝突、すれ違い、生い立ち、いろいろあって、
彼自身も成長し、
彼のまわりの人々も、自分の生き方に何かしらの影響を受ける。
「落ち込んだりもしたけれど、私は元気です」というようなストーリー。
ではあるが、
ほっこりとかまったりとかいう雰囲気のドラマではなくて、
主人公が「世間的な上手な対応」ができないために、
そんな「直!」な言い方するの?という場面が多く、
なにしろそこが魅力でありトゲでもあり、
いちいち、
「あなたはなぜそうしないの?」
「あなたはなぜそれを言わなかったの?」
「それはほんとうにあなたの考えなの?」
「それはほんとうにあなたのしたいことなの?」
と問いかけて来られちゃうので、油断できないドラマだった。

主役の高橋一生がとてもよくて、
ずいぶん難しいことだと思うが、わざとらしさがまったくなかった。
「家政婦の山田さん」が戸田恵子、お料理上手でどれもこれもおいしそう。
おじいちゃんの田中泯、上司の小林薫、几帳面な事務長の阿南健治、
おかしな同僚の児島一哉、世間を代表する感じの要潤や榮倉奈々、
みんな無理なくよかった。
それに主人公がフィールドワークに行く里山、
おじいちゃんの仕事場も山の中、
その緑と空気が大きな比重を占めていた。
ラスト、宇宙へ行くと言って、
ほんとうに宇宙飛行士になってる主人公のシーンに、
オイオイと思ったとたんに画面に出たのが、
「このドラマはフィクションです」
この1行にクスッとしちゃうのはめったにないこと。
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