「7.2新しい別の窓」（2020.3.1） ３ 朝井リョウとインテリゴロウ
ゲストの朝井リョウさんといえば、ゴロウ・デラックス初出演のとき、SMAPについてどう思いますかと聞かれ、
朝井「考えたこともなかった。あるのがあたりまえのもの。インフラですね。ガス・電気・水道・SMAPみたいな」
と言った。その後、SMAPはインフラという言葉があちこちで出るようになった。
そのあとゴローちゃんとは毎年、西加奈子さん主催の作家だらけのお花見会で顔を合わせてて、もうすっかりおなじみの雰囲気。
朝井「稲垣さんが来られたことにびっくりしてました。稲垣さんはすごく座りにくい椅子にちっちゃく三角座りしてて」
ゴロー、爆笑。
新作は「発注いただきました！」という短編集。
デビュー１０周年の朝井さん、この１０年間に企業から注文（商品を出すように）をもらって書いた小説を集めた本で、発注内容（主人公はこうで、商品イメージのここを出して、読後感はこんな感じに）も付けて、ページを作ってある。
ゴローちゃんが一部朗読して、とってもゴロデラ。
朝井さんはゴローちゃんになついてる感じで、食いついてきてしゃべって、おもしろかった。
ゴロ「朝井さんはもう１０代のころから注目されていて」
朝井「いまみたいなセリフを稲垣さんが言われるのがすごく恥ずかしい！そっちこそ東京ドーム、出てんじゃん！と思う」
ゴロ「直木賞獲ってんじゃん！」ニヤニヤ。
朝井「それは違う違う違う！東京ドームでオリジナルスマイル歌って、全然違う！」
なんでその１曲？
朝井さんはオリスマが大好きなんだって。
朝井「大きいメッセージの曲も好きだけど」
ゴロ「世界に一つだけの花とかオレンジとか」
非常に驚きましたね、以前は曲名も言わなかった。曲名を言ったらすごく怒られると森くんに言ってたよね。
ゴロ「愛や恋やだけでもいいはずなんだけど、途中からだんだんメッセージ性のある曲になっていって」
朝井「そういうのはどうとらえていたんですか？」
ゴロ「なんか背負うものが大きくなってきてないか？と思った。でも、背負い過ぎて辛いと思ったことはない。一人じゃなかったから」
グループだったから。
朝井さんは甘いものがお好き。
朝井「甘党なんです。恥ずかしくて隠していたんですけど。ロイヤルホストのパフェが大好きなんです。パフェは知性の塊です」
知性？
朝井「下から層を重ねていく、重ねる順番に全部意味がある、物語があるんです」
ゴロ「うちのベッドと同じですね！七層なんです！下が低反発で重ねてしまったら、低反発の意味がないというところだけど、ちゃんと意味があるんです！」
パフェとベッドの重なる層で盛り上がる二人。
朝井「つんくさんの歌詞が座右の銘です。そうよ、青春はカーニバル、躍る人に見てる人、同じ人なら躍ろぜワイヤイ！byつんく」
下手でも躍ったほうがいいんだと思って、投稿したりし始めた。
朝井「つんくさんとパフェは共通してます！今度一時間ぐらい説明したいです」
ゴロ「じゃ、お花見のときに」
いまじゃなくて？
朝井「稲垣さんは10年たったときに何か別のことをすべきかとか考えましたか？」
ゴロ「常に迷ってました。僕は役者がやりたかったけど、この状況でグループとして歌えてるってすごいことで。その歌が教科書に載ったりして。やっぱり歌って踊ってのイメージが強い。いまでもSMAPの稲垣さんと言われる。歌もダンスも苦手だけど、まあ、助けてくれる仲間がいるから」
普通にSMAPって言った！
ゴローちゃんを主人公で書くとしたら？
朝井「私自身、髪が薄いことが気になっていて、男性が見た目を気にする小説ってなかったなと思って。男性が老いて、髪の毛が失われていくのをすごく抒情的に書いてみたい。それをゴローさんで書いたらおもしろいかも」
ゴロ「じゃ、髪型を気にする僕が、髪がどんどん薄くなって少なくなってしまう」
朝井「３００ページとか読んだ人が、この人が禿げただけの小説！？って」
ゴロ「僕、秘策はありますよ」
朝井「ええっ！気になる！教えてほしい！」
ゴロ「じゃ、それはお花見のときに」
（これを見てたアンファーの人が立ち上がったかもしれない）
（つづく）
