よむよま

よむ・よまない、それから。

型破り勘三郎

2013-03-16 19:49:03 | 見る
先日のぴったんこカンカンに勘九郎・七之助兄弟がゲストで、
赤坂大歌舞伎の宣伝も兼ねてたけど、
むしろバラエティなりの「勘三郎を偲ぶ」みたいな内容でしたね。

安住アナとは初対面だったんでしょうか、
勘ちゃん、この番組はよく見させていただきましたとご挨拶して、
「酔っぱらった父を」と付け加えて笑ってた。

以前、勘三郎がゲスト出演したときの映像を出して、
そのときめぐったお店へ行ったり。
だから、慎吾くんの「座頭市」のときの映像もおつきあいでずいぶん出た。
「勘三郎さんが飲むなら、じゃあ、しょうがないな、ぼくもビール!」なんていう。
例のよーかんちゃんの店で爆笑してるふたりとか。
なつかしいね。

今回もよーかんちゃんの店に行き、
あのとき自転車で「通りがかりです」と登場した勘三郎をマネて、
大竹しのぶが自転車で登場して、笑いを取ってた。
でも、かなりのスピードで、立ってる3人に突っ込んできた!
よく避けたね、勘ちゃん「あっぶねえ!」とか言ってた。

ご贔屓の店「弥生」で、勘三郎の獅子にふたりの胡蝶の「押し隈」が飾ってあって、
これ、初めて見たような気がするんだけど、
胡蝶のふたりの隈(というものでもない、目の縁の紅が写し取られてる)が、
かわいい!
いい記念ですねぇ。

赤坂大歌舞伎「乳房榎」への意気込みを聞かれて、勘ちゃんは、
「習った通りやります。習った通り」と答えた。
私、感心しました。
お父さんの薫陶でしょうか。

勘三郎が「型があればこその型破り。型がなければ、型無しだ」
というのを座右の銘だと言っているインタビューを追悼番組で見て、
へえー!と驚いたし、感心していたんです。
あの、新しいもの新しいものと追い求めた人が、
「まず最初は先輩から教わった通り。それを次の世代に渡さなきゃいけない」
と言ってたので、意外に感じたのよね。
へえーっ、偉いもんだ、お見それしましたと思ったのでした。

古典芸能はやはりそういうものなんじゃないか。
最初は型どおりできなくてはいけない。
やっぱり基本はそこからだろうと思う。
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