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「7.2新しい別の窓」(2021.8.1)3監督・俳優トーク

2021-08-05 22:15:41 | 慎吾
「7.2新しい別の窓」(2021.8.1)3監督・俳優トーク

最新映画『孤狼の血 Level2』白石和彌監督、かたせ梨乃・早乙女太一・宇梶剛士さんゲスト。
司会のアマノッチは映画大好きで詳しいよね。私は『孤狼の血』の最初のは予告だけで、わー怖いよー無理無理!と見てないし、『凶悪』も見てないし、白石監督の作品は『凪待ち』しか見てない。
アマノ「3人は本作はもう見たんですか?いつ見るかも考えちゃうよね、朝見ちゃうとちょっと」
ゴロ「朝見た!ちょっとザワザワした!」
つよ「全部はまだ見てない。怖いよね、こうして皆さんが入っていらしただけで怖い」つよぽんが全部見てないのは、犬の散歩を優先したためなのであった。
慎吾くんは前作を見て、わあ、このあとどうなるんだ?と思っていた。
アマノ「王子は監督と初めて仕事をしたとき、どうだったんですか?」
慎吾「今度やる監督だからと初めて見たのが『凶悪』だったんで、この人と僕は何をやるんだろう?オレはどうなってしまうんだろう?と。ちょっと怖かったです(笑)。でも、自分の知らない自分を見せてくれる監督と会えているんじゃないかと思って、すごくワクワクしてぞくぞくしたのを覚えてる」
アマノ「監督は香取くんには興味あったんですか?」
白石「一緒にお仕事できるなんて夢にも思ってなかったです」
アマノ「王子は『凶悪』見て、監督はどんな人かなと想像したでしょ、初めて会ったときは?」
慎吾「打ち合わせで会議室に入って行ったら、ピョコンと立ち上がって、アッおはようございます!って軽くて、この人じゃないなと思ったから、あーおはようございますと返して、で、監督はどちらに?と思った(笑)」
アマノ「そう!さっき楽屋でご挨拶したときもピョコンと軽くて」
白石監督とアマノッチって、見た目似てるね。ちっちゃくてぷっくりしてて。
アマノ「三池監督とかはイメージどおりじゃないですか」ハハハ!

『凪待ち』について、
アマノ「僕は、ギャンブルにのめり込んでいく王子の顔は韓国のカジノとかで何回も見たことあるんですけど、監督はダメ男役の王子を撮ってみてどうでしたか?」
アマノッチは自然に王子と言ってるけど、監督(とほかの俳優さんたち)は、王子って誰よ?と思ってないの?
白石「いろんな顔を持ってるんだなと思いましたね、撮っても撮っても、まだ何かある、底がまだあるという奥深さを感じました」
慎吾「うれしいです、そんなふうに言っていただいて」

『孤狼の血 Level2』
かたせ梨乃さんは昔取った杵柄、『極道の妻たち』そのものの役だそうで、
ゴロ「本物ですよ、本物!」
白石「この作品の中に、本物のエキスを入れたかったんですよ」
早乙女太一くんは若頭、暴れるらしい。
早乙女「僕はこの本物の方々の中に入っていくの、怖くて怖くて」
白石「この組は、狂犬の若い者が大勢いる組なので、その中に新しい狂犬をと太一くんを」
私は早乙女太一というと、劇団☆新感線の舞台の殺陣の印象が強いのですが。
宇梶剛士さんは組の会長の側近、
アマノ「宇梶さんが出てくると実録ものみたい」
なんか血しぶきがすごいようで、
ゴロ「裏も緊張感があるんですか?」
宇梶「いや、でも、みんな平均年齢が高いので、けっこうまったりと」
アマノ「健康の話とか?」(笑)
演出はどういう感じで?
白石「基本は台本に書いてありますから、もうおまかせで。あとは、もっとやってくださいもっとやってください!って」
ここで、bayfmのラジオでいま流れてるので一言とお願いしたら、宇梶さんが急に森進一のモノマネしたり、その後皆さんでマネキンチャレンジもやってもらった。白石監督もちゃんと固まってくださって、慎吾くんは狂犬的にワルイ目つきでやくざふうに。

今回、『孤狼の血 Level2』を作るにあたって、前作では役所広司にくっついていた松坂桃李が主役。
白石「新たな悪役の鈴木亮平くんの登場で、いかに桃李くんをいじめていくかだったんです。亮平くんには、僕と一緒に桃李くんをいじめてほしい、日本の映画史に残る悪役になってほしいと言いました」
慎吾「鈴木さんの役はすごく悪い奴じゃないですか。こんな悪い奴をカッコいいと思ってしまう自分は、いいんだろうかと思ってしまって」
緊急事態宣言が出て撮影延期になってしまい、鈴木亮平さんは半年間この脚本を読みに読んでいたらしい。
慎吾「映画見てると、ここはクレーンだなとかちょっと裏側を考えたりするんだけど、これはまったくそう感じなくて、鈴木さんのしゃべっているところとか、これ台本あるの?この人はどこかにほんとにいるんじゃないの?と思った」
アマノ「鈴木さんと宇梶さんのシーンなんて、絶対この間に入りたくないもんね」
宇梶「鈴木くんと僕のバイオレンスのシーンなんて、カットがかかる前から監督の笑い声が聞こえるんですよ」
かたせ「現場で監督が一番楽しそうで、凄惨なことが起きてるところにスキップして入ってくる感じなの!」
白石「映画は作りものじゃないですか、それを俳優の力で本物に見せてくれる、その工程を見ているとおもしろくておもしろくてしょうがないんですよ」
アマノッチによると、「見終わったあと飯食えない」ような映画らしいが。

『凪待ち』のときの白石組は?
慎吾「ついていこうと必死になってた。自分がその中の一つの駒としてちゃんと入っていたいと感じる、でも、ちょっとした気の緩みですぐ入れなくなっちゃう、そんな感じないですか?」
宇梶「何か空気がある。監督の意識的にかわからないけど、潮が満ちたところで本番になるのが一番いい、そういうふうに持っていく空気がある」
慎吾「楽しいけど難しい、ちょっと気を抜いてると入れなくなっちゃう。緊張し続けてるわけじゃないけど、みんなで同じ何かを持っていないと」
白石「そんなこと言われたの初めてなんで。気イ抜いてもいいですけど(笑)、でも、いま聞いてると、それが僕の映画の味になってるのかな」
早乙女「ずっと緊張感があるわけでもない、緩んでるわけでもない、いざスイッチが入るとスタッフさんも全員の集中がガッと同じ方向を向く、信頼の大きさを感じました」
慎吾「やり方によっては現場でいろいろ変えていく人もいるけど、監督の現場に入ったときにはもう監督の作っている世界がはっきりしていて、みんなそこに向かっていく感じ」
アマノ「監督から見て王子のすごいなというところは?」
白石「香取さんは僕が没入させてくれたと言ったけど、香取さんが僕らを没入させてくれた」
なんか難しい顔で聞いている慎吾くん、
慎吾「ざっくりほめてくれてるのはわかるけど、意味がわかんない」(笑)
白石「後半でリリーさんからお金を借りるシーンがすごくて」
以前も言ってたところね、申し訳なさそうな、でも金はほしいという、狡さも甘さもある。
白石「うまくて。香取さん、お金借りたことあるんじゃないかと思った」
撮影前に、慎吾くんが、直では受け取れない、でも、無理に入れられちゃえばと話したそうだ。

宇梶さんは菅原文太の弟子だったんだって。つよぽんは文太さんとも、高倉健さんとも共演してるんですね。

今後、白石監督が3人で撮るとしたら?
白石「稲垣さんはミスの多い詐欺師。コミカルなゴローさんを演出してみたいですね。草彅さんはアメコミ感のあるヒーロー」
つよぽんでアメコミヒーローだとスパイダーマンのコント?
白石「ちょっと渋い感じで」
慎吾くんについては、
白石「訳ありの元ボクサー。『凪待ち』撮り終わったときに香取さんの笑顔を撮りたかったなぁと思ってたんだけど、夜寝るときに香取さんのことを考えていると、やっぱり陰のある香取さんを見たいなと思って、やったようでやりきれてないんじゃないかと思って。ボクサーで、勝負の世界にいてうまくいかなかった、何か問題が起こってというような」
監督、夜寝るときに慎吾くんのことを考えてるの!?それは恋じゃないの?
白石「元ボクサーで、体をガリガリに絞って」
慎吾「じゃあ、無理ですね」コラコラ!
アマノ「やめろ!断るんじゃないよ!」そうだそうだ!
絞ろう!絞ろう!

(つづく)
コメント
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