よむよま

よむ・よまない、それから。

「7.2新しい別の窓」(2021.6.6)4寺島しのぶとトーク

2021-06-12 21:22:54 | 慎吾
「7.2新しい別の窓」(2021.6.6)4寺島しのぶとトーク

寺島しのぶをゲストにトークコーナー。
3人とはほぼ初、ゴローちゃんは『十三人の刺客』で受賞したときに映画祭でご挨拶したことがあるが、それだけ。
寺島「ずっと見てはいたんですけど、見てたというか、私にとってアイドルといえばSMAPですから。SMAPの時代とともに生きてきたわけですから。私も歌を聞いてきましたけど、子どもがまた歌ってる。木村さん中居さんと同い年なので、香取さんがまだほんとにおぼこい感じのときからずっと拝見してました」
ゴロ「ここでやっと出会えて」
寺島「私、あのワインの番組に出たかった」
ゴロ「僕も『愛の流刑地』に出たかった!」
ゴローちゃんはスラスラと接待できる。

初出演の映画『赤目四十八瀧心中未遂』で日本アカデミー賞主演女優賞を受賞した。
慎吾「日本アカデミー賞で主演女優賞をいただくと、何か変化はありますか?自分の中でとか」
寺島「この作品はすごくハードな内容だったので、親から反対されていたんです。母にたまたま台本を見られてしまって、こんなものをやったら大変なことになるわよ!と怒られて、強行突破して出演したので、この賞をいただいてよかったなぁと思いました。これ以降、母も何も言わなくなった」
慎吾「お母さんはどうしていやだったんですかね、女優としての挑戦をしようとしているというよりも、娘にこんな役は!という」
寺島「そうです。刺青して、カラミも多かったですから、この映像はのちのち残ってしまう、エッチなビデオと並べられるんだから、と。そんなことになったらお母さんはもう!って。でも、あの人だって刺青して緋牡丹お竜やってた人なんですから!」
アハハ!それはちょっと違うかな。
寺島「そしたら、お母さんは高校生のとき撮影所に行って背中出して刺青描かれるの、ほんとにイヤだった!私はほんとうは吉永小百合さんみたいに、三つ編みで自転車乗るのやりたかった!って」
アマノ「自分の過去にさかのぼっての論争!」

寺島しのぶ最新作は「Arc アーク」未来的な不老不死技術の設定。
ゴローちゃんは見たんですね、ほんとに映画評論家ね。ゴローちゃんが、映像が美しかった、あそこのシーンがよかった、どうやったんですか?などと聞くと、
寺島「私、自分のものは見ないんでどうなってるかわからないんですけど」
ゴロ「見てないんですか!見てくださいよ、すごいカッコよかったよ!」
アマノ「見ないんですか!?」
寺島「ほぼ見ない。『赤目四十八瀧』とかが最近ようやく見られるぐらい」
慎吾くんがすごくびっくりしてる。
アマノ「ちょっと距離を置きたいんですか?じゃ、カットがかかってモニターチェックは?」
寺島「まったく見ないです」
ゴロ「見るとどうなっちゃうんですか?」
寺島「作品に入り込めない、自分のことが気になっちゃって。ああ、どうしてこんな芝居しちゃったんだろうとか、なんでこうなっちゃったんだとか」
アマノ「逆はないんですか?見て、ああ、私、いいわぁ!って」
寺島「ていうことが一つもないんですよ!だから、試写会が苦痛でしかなくて。私の中では監督がOKを出せばそこでOKで、どこがカットされていようがそれはいいんです」
ゴロ「一緒に見ましょうよ!最後も、ネタバレで言えないけど、とってもよかったですよ!」
寺島「いやいやいや、もう、その稲垣さんの言葉だけで満足です」
アマノ「三人は?」
つよ「僕は見ますよ」
ゴロ「わかります、僕も苦手です。僕もよけいなことを考えちゃうから。同じような考えの人がいるって思った。だいたい自分の作品を見ないなんて人はいないじゃないですか。すごくわかります」
慎吾「僕は半分一緒ですね、撮影中はモニター見ないですね。そこは監督のものだと思ってるので。たとえ嚙んじゃったりしてても、監督がOKならそれでいいんだと」
寺島「もう一回やらせてくださいは?」
慎吾「それはやらない。でも、完成した作品は、見て、オレ、いい!ここのオレ、いい!って思う(笑)。でも、それも一度ぐらいですね、何度もは見ない」
寺島「モニター熱心にチェックしてる役者さんは多いですけどね」
慎吾「カットのカッぐらいで見に行く人いますよね、そんなに気になるのか」
寺島「もう一回やらせてくださいっていうのも、じゃあ、やって、そんなに変わらない(笑)」
寺島さんは現場でそれを言っちゃったりするらしい。
寺島「だって、監督はその一部分だけを見てるわけじゃない、映画全体を見てるんだから」
なるほど。
慎吾「もう一回やらせてくださいに嵌っちゃう役者さんがいて、カットがかかった後その人がもうと言い出す直前に、OK!撤収!ってさぁーっと撤収しちゃった監督さんがいた」アハハ!

寺島しのぶのターニングポイントとなったのは蜷川幸雄演出。
稽古初日からいろんなものは飛んでくるわ、罵られるわなのに、18歳の寺島しのぶはめげずに抵抗し続けた。
寺島「『血の婚礼』という舞台で、高いところからずーっと雨が降ってるんです。私はずーっと出てる役なんです。それでさらに最後に滝のように雨が降ってくるんです。雹みたいに痛いんですよ。そのとき文学座の先輩の北村和夫さんがご一緒で、あれを頭で真っ向から受けてたら死んじゃうから肩で受けろと教えてくださった。だから、肩で受けてたんですよ。そしたら蜷川さんが、しのぶ!肩で受けてんじゃない!頭で受けろ!と怒鳴ったから、カチンと来て、じゃあ、ここに来て浴びてみくださいよ!!って怒鳴り返した。蜷川さんが来て浴びたら、ほんとに痛かったみたいで、肩でいいって言った」
慎吾「そういうの通じる方なんですね?自分がやってみて痛くても、それでもこれでやれ!っていうんじゃなくて、肩でいいって」
寺島「そういうチャーミングなところもあるんですよね。上からバンバン言うだけの人じゃなくて」
アマノ「3人はどうですか?監督の言うことにキレちゃったとか」
つよ「あんまりいないですけど、このあいだやった舞台の演出家がボソボソ言ってて全然演出しないんですよ!なんだかわかんないの。その方は初めて舞台の演出をやったみたいで」
ゴロ「初演のとき、それで成志さんが演出までやってた。今回は再演でしょ?」
つよ「今回はちょっとできてた(笑)」
その人、ダメなんじゃない?
アマノ「王子、三谷さんの演出はどうですか?」
慎吾「三谷さんは強く言い合ったりとかはない。こうしたいんだろうなと僕が察して。ただ、ほかの人で、伝わってないなと感じるときがあるけど、そういう場合でも三谷さんは砕いて砕いて説明してわかるように伝えてる。バンバン怒るということはない」
ここで幼いSMAPが演出家に怒られてる最中に、時計ばっかり見てよけい怒られ、寝ちゃって怒られ、笑っちゃって怒られという、むかしのエピソードが披露されて、寺島さん大喜び。

寺島さんが映画「ヴァイブレータ」に出演が決まったときは、バーで飲んでいる寺島さんの後ろ姿を見たプロデューサーが、あの悲しげな背中がいい!ということで決まったのだそうだ。
慎吾「それで映画の主演が決まったんだ。背中のシーンは実際あったんですか?」
寺島「けっこう背中のシーン、ありましたね」
お酒を飲むのは仕事仲間と?
寺島「仕事の仲間とは行かないかな。学校時代の友達とか、普通の世界の人のほうがおもしろいし、ヒントになるし」
慎吾「なんか俳優さんとお芝居の話をしながら飲んでそうだけど」
寺島「それってろくなことにならないじゃないですか」ハハハ!
アマノ「王子は業界の人は、ほんとに僕らぐらいですよ、電話番号知ってるの。それはあえてそうしてるのは何かあるの?」
慎吾「別にないけど、若いころから、携帯の番号は教えたくないですって、けっこう偉い人にも言ってきたから。知ってるのはキャイ~ンと、大河ドラマでご一緒した山本耕史さんの3人だけ」また、ザキヤマをはずす。なぜ?
ゴローちゃんつよぽんはもちろん連絡先は知っているが、
慎吾「ここから連絡が来るときは、だいぶ緊急事態」(笑)

アマノ「こんなことで出演が決まった!というのはありますか?」
慎吾「ほんとかどうかわかんないけど、大河の『新選組!』のときは、僕がバラエティ番組でよくやっていた拳を口の中に入れるのを三谷さんが見て、それで決まったって。近藤勇さんが拳を口に入れて子どもたちを笑わせていたってエピソードがあるらしくて、三谷さんが番組で僕を見て、近藤勇だ!と。それで、僕が拳を口に入れてる写真が、大河ドラマのポスターになったんです」
『新選組!』の話をしてくれて、うれしい。慎吾くん、最近よく組!のことを話すよね。

(つづく)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする