映画と本の『たんぽぽ館』

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「ダンジョン飯2」九井諒子

2015年09月02日 | コミックス
それぞれの個性炸裂、パワーアップ

ダンジョン飯 2巻 (ビームコミックス)
九井 諒子
KADOKAWA/エンターブレイン


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餓死の恐れと隣り合わせで、ダンジョンを進むライオス一行。
地下3階で彼らを待っていたのは、
ゾンビに幽霊、生ける絵画や、ゴーレムといった食べられないモンスターばかり。
この未曾有の危機を、どう乗り越えるのか!? 
知られざる魔物の生態と、食への活用法が、いま明かされる! 
空腹と戦う、全てのダンジョン攻略者に捧ぐ。
はらぺこダンジョンファンタジー第2巻!


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待ってました! 
「ダンジョン飯」の第二弾。
前巻よりも更に面白くなっていると思います。
というのも、本巻ではこのライオス一行のチームメンバー
それぞれの個性がとても豊かに描かれてきているから。


何と言っても、ダンジョン飯の達人・センシはとてもユニークで頼りになります。
ゴーレムを耕して野菜を作ってみたり、
パンを作ってオークと親しくなったり、
宝虫のこともよく知っている。
実際、センシなくしてこの旅は成り立ちません。
凄いなあ・・・。
しかし、彼が完璧かというとそういうわけでもない。
本巻ラストの水棲馬(ケルピー)では、思い込みで大変危険な目に合いますよ。
そんなところも皆のチームワークで乗り切るようになってくる。
大変頼もしいメンバーなのです。
それにしてもセンシのふんわりツヤツヤおひげも楽しい!!


もともと一番食い意地の張っていたのは、ライオスですね。
彼は「生ける絵画」の中に入り込んで、
絵に描かれたごちそうを食べてみようと目論むのですが・・・。
さすがにチームの他のメンバーはそこまで物好きではありません。


本作で一番おいしそうだったのは、『ミミック』です。
そう、あの宝箱の中に潜んでいる・・・。
これが、カニとかエビ系で、ゆでたのがなんとも美味しそう!!
しかもこの大きさ。
これは絶対にイケます!!


そしてまた、宝虫とミミックの捕食関係、生態系が
なんともうまく出来ていて感心してしまう。
モンスターといえども生きるのに必死ですね。


チルチャックの意外な年齢もまたおかしい!!
水の地下4階。
この先の旅もまだまだ楽しみです。

「ダンジョン飯2」九井諒子 ビームコミックス
満足度★★★★★