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映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

ロボジー

2012年11月02日 | 映画(ら行)
いいかげんでは終わらせない心意気



                   * * * * * * * * * 

弱小家電メーカー、木村電器に勤める小林・太田・長井の3人は、
社長から企業広告のために二足歩行のロボットを作るように命じられます。
主に冷蔵庫や洗濯機、いわゆる白物家電の開発をしてきた3人に
いきなりロボットとは荷が重い。
それでも頑張ってあともう少し・・・というところまでできたロボットは、事故であえなく大破。
社長にせっつかれた彼らは、
やむなくその場凌ぎで、ある人物にロボットの中に入ってもらうことにします。
その人は一人暮らしの鈴木老人。
彼がロボットのサイズにピッタリだったので・・・。
ところがそのロボットが、たちまち世間の注目を浴びてしまい・・・。



科学の最先端を思わせる二足歩行ロボットと、
冴えない家電メーカーの冴えない3人、そして老人、
というアンバランスな配剤が、絶妙の可笑しさを醸し出しています。



けれども、彼らはインチキをインチキで終わらせようとしない。
そこがこの作品のいいところですね。
彼らは、ロボットオタクの女子大生やその友人の学生たちの熱気に、
いろいろなことを学びます。
日本の技術者の地道な努力。
それが今日の日本を築いたのですものね。
がんばろうよ、日本! 
まだまだいけるよ、日本!!
そんな気がしてくるほのぼの作品でした。



なんともレトロな雰囲気のあるこのロボットが「ニュー潮風」。
ということは、ニューじゃない「潮風」もあったのかな?  
果たしてそれは冷蔵庫?
洗濯機?
エアコン?
どれにも当てはまりそうな絶妙なネーミングではあります。



ロボジー スタンダード・エディション [DVD]
五十嵐信次郎,吉高由里子,濱田岳,川合正悟,川島潤哉
東宝


「ロボジー」
2011年/日本/111分
監督:矢口史靖
出演:五十嵐信次郎、吉高由里子、濱田岳、川合正悟、川島潤哉