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映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

「グイン・サーガ114/紅鶴城の幽霊」 栗本薫

2007年06月11日 | グイン・サーガ

「グイン・サーガ114/紅鶴城の幽霊」 栗本薫 ハヤカワ文庫

早いものですね~。114巻が出ました。
今回の表紙、誰だかわかりました?
いや~、分からなかったですね。ちょっと読めばすぐ分かりますが。この巻は、フロリーがメインだったんですね。やっと日の目を見たというか・・・。
いつも、ひっそりと咲く、マリニアのような・・・。
いえ、地味さ加減もあそこまで行くと才能なんですよ。というか、逆オーラとでもいいましょうか。ここまで、個性の強烈な面々の中で、逆目立ちして、それが彼女の場合、災いしてるんですねえ。
あまりにも、おとなしすぎて、リギアでなくても、もっとちゃんとしなさいよあんた、って言いたくなっちゃうんですよね。
イシュトにしても、このたびのタリクにしても、まあ、常にステーキばかり食べてるとたまにさっぱりとお茶漬けが食べたくなる、そんな感じでしょうか。
まあねえ・・・。
それにしても、このたびの展開はあんまりじゃありませんか。
タリクが勝手に好きだとか何とかかどわかしたくせに、それをうらんだタイス伯のあまりにも理不尽な仕打ち。このままじゃ彼女は生きて帰れないって、そんなアホな~!!!
はい、あまりにもひどいことがまかり通っている国なんですね・・・。
いっそ、このまま、フロリーがタリクに手篭めにされて、また、子供を生んじゃう、というのはどうでしょうねえ。各国子連れで逃げ回って、それぞれの王やら王子の子供を作っちゃう。
世界平和の早道ですよ。近隣の国中の王族がみな兄弟。
わはははは・・・。
それにしても、このタイスの滅亡がだんだん読めてきましたね。
こんなひどい国をグインがただ見過ごして通り抜けるだけのわけがない!
そうですね~。いつになったらこの国を脱出できるのかと思ってたけど、結局けりをつけないとグインは前へ進めないわけだ・・・。
ガンダルも未だ、謎の人物だしね。
それから、今回はマリウスがなんだか頼もしく感じられた・・・。
さすがですね~。口八丁に手八丁、手練手管、顔色も変えずにしゃあしゃあとうそを言う。この才能にどれだけ助けられたことか・・・。敵にまわすと怖いですよー。
どうでもいいから、早くフロリーをここから助けてやってくれ~。気の毒で、見ていられない・・・・。
グインは、いつになったらケイロニアに帰り着くのでしょうか。
いえ、まずパロに着くのはいったい何巻先なのでしょうね・・・。栗本氏にも分からなさそうだ。200巻まで行くと言っているようなんで・・・。