「花皿、華皿」を手元にある辞書で引いても載っていない。しかし「花籠」なら載っている。
花籠(けこ)、法会の際、散華の道具として用いる花を入れるための器。はなざら。はなかご。けこ。
それでその形は上記の写真ようなものだ。
いろいろ画像を検索しても、博物館に収蔵されているような古い時代ものも含めてほとんど同じ形だ。
つまり、円形で両端に紐がついているのだ。
で、献上博多の帯の柄はというと、ぜんぜ . . . 本文を読む
独鈷と華皿といえば献上博多帯だ。
男の帯としては定番中の定番。着物を着始めたときに私も真っ先に手に入れた。
しかし、この「独鈷と華皿」という文様であるが、どこが独鈷でどこが華皿なのかヨウワカランのである。
そもそも「独鈷」と「華皿」がどんなものか良くわからない。文様辞典の類を読んでもあまり詳しくは書いていないのだ。
実は私は「独鈷」は良く知っていた。仏像を見るのが趣味だからだ。独鈷(とっこ、どっ . . . 本文を読む
和服と洋服をその形状から考えた場合最も違うのが体を包む方法である。
洋服は体の曲面に合われせて立体的に裁断・縫製され、和服は基本的に巻き衣draperyの系統に属する。
和服に見られるようなゆったりとした衣服は現在でもアジア・アフリカ諸国の民族衣装に多くみられる。
また西欧でも古くは巻き衣であった時代もあった。しかし、新、旧の比較ではとらえられない文化的差異というものがある気がする。
それは「包 . . . 本文を読む
雪駄と草履の違いに関して混乱することがある。先ずは辞典類を調べてみよう。
小学館国語辞典
草履;藁(わら)・藺(い)・竹皮などで足に当たる部分を編み、鼻緒をすげたもの。藁草履・麻裏草履・金剛草履など種類が多い。
雪駄;竹皮草履の裏に革をはった草履。丈夫で湿気が通らないようにしたもので・・・(中略)・・・元禄以降、かかとに尻鉄(しりかね)を打つのが流行し、これを「ちゃらかね」といい、以後、尻鉄のな . . . 本文を読む
きものを着始めると気づくことがある。帯の結び目が自分と反対の人がいるのだ。横にずれているのではない。鏡像のように全く反対なのだ。
最初は単純に間違って着ているのだと思っていたが、後に「関東結び(関東巻き)」と「関西結び(関西巻き)」という言葉をネットで知りこの疑問は解けた。
つまり体を軸にして時計回りに巻くのを関東巻き、反時計周りに巻くのを関西巻きというのだ。私は初め早坂伊織さんのHP「男のきもの . . . 本文を読む