「若衆好み-江戸女の色と恋」 田中 優子 白倉 敬彦
「武士道と男」に関連して、氏家幹人の「サムライとヤクザ」を以前紹介した。その中では武士道と男性同性愛(男色 なんしょく、衆道 しゅどう)が切っても切れない関係にあることが記述されている。詳しいことは同じ著者の「武士道とエロス」 を参照していただきたいが、江戸時代は男性同性愛に対して、現在よりも寛容であった…というよりも、あって当然のものと考え . . . 本文を読む
「江戸モードの誕生」で少しふれた、男性の正装に見られる「形式昇格の法則」についておさらいしてみよう。
日本の衣服の変遷については学校の歴史の教科書や資料集にも載っていものであるが、どうも覚えにくい。
その理由は、ある時代で略装や普段着であったものが次の時代には正式な衣服になっていくという法則があるからだ。
男性の正装の変遷をリンク画像とともにまとめてみる。
リンクはのほとんどは「風俗博物館」のサイ . . . 本文を読む
鳶職の人のための衣料や道具には和風なものが多い。
これは、鳶職が江戸時代の火消しの伝統を受け継いでいることと関係しているようだ。
ホームセンターで鳶職用のかぶり物を売っていたので購入。
日曜大工をする時に役に立つ。
柄は涼しげな金魚。
ちなみに値段は450円。 . . . 本文を読む
前回の記事から時間が開いてしまったが「江戸モードの誕生」に関連して、小袖の歴史を整理してみたい。
・小袖が登場するのは平安時代。庶民の衣服であり、意匠も無地や簡単な模様のみである。
・室町時代には現代のきものとほぼ同じ形に定着する。この時代には衣服の男女の差はあまりない。桃山期の文様形式は段替り、肩裾模様、総模様などで意匠も定型的、幾何学的で左右対称形が多い。
・江戸時代に入ると衣服の男女差が顕 . . . 本文を読む