昨年10月頃にブロ友さんがおもしろかったって教えてくれたので
図書館に予約していたのですがやっと今月半ばに貸出となりました
作者の原田マハさんは岡山に住んでいたことがあり岡山弁がところどころ使われていました
しかも主役早川織絵という女性は大原美術館に勤めているといううれしい設定でした(岡山在住の私には・・・)
原田マハさんは,「森ビル森美術館設立準備室」に勤めた経験を持っています。
その当時,ニューヨーク近代美術館にも派遣されていたとか……。その後フリーのキュレーターを経て,カルチャーライターに転身されたとのこと。そのご経験が,随所に活かされた作品です。
物語は,バーゼルという街を舞台に展開していきます。
『夢を見た』の持ち主の大富豪 バイラーは,MoMAのキュレーター ティム・ブラウンと日本人のルソー研究者 早川織絵に真贋の判定を依頼します。
2人のうちきちんと鑑定した方に,『夢を見た』の取り扱い権限を委譲するとの条件の元で,7日間の真贋鑑定が始まります。
途中,ピカソなども登場し,物語は意外な方向に展開していきます。
美術史にはまったく知識のない私もアンリ・ルソーという画家の書いた絵をネットで検索しながら読み進めました。
日曜画家とか遠近感のないへたくそな絵とひどく中傷され続け、ずいぶん貧乏したみたいですが
私はこのアンリ・ルソーの絵はとても好きだと思いました。
第22回アンデパンダン展への参加を呼びかける自由の女神
近いうちに大原美術館にも出かけてみようと思いました