兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とは――。溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。
圧巻の伊坂ワールドでした
遺伝子DENE、DNA、ガンジー、パタイユ・・・
難しく専門的な知識がたくさん書かれておりました
フェルマーの最終定理とかラスコーの壁画とか・・・生類憐みの令とか・・・支離滅裂
でも、しっかりと頭に入ってくるから面白い(○´ェ`○)ポョ
一貫して芯に貫かれているテーマとしては
◎本当に真剣なことは、陽気に伝えるべき
◎重いものを背負いながらも、ステップを踏むように軽やかに歩き続ける
繊細で凶暴
優雅で残忍 これが伊坂ワールドの特徴であります!!
強姦された男の子供という、重い荷物を生まれたときから背負わされている春・・・
気が遠くなるような精神性の世界ながらも、伊坂さんは、軽やかに楽しませてくれるんです
一度も不快感を感じずにラストを迎えることができました'`ィ(*´ェ`*∩
春の一途さと泉水の鷹揚さ・・・共通するこだわりの強さ・・・
時には笑わせてくれました
意表を突いた人物設定でしたが、すぐ隣にいて苦悩する友人のように思えるんですね・・・不思議なことに・・・
映画はまだ見ていませんが、原作を先に読んだので、余裕をもって楽しみにしていますルン♪ (≧▽≦) ルン♪