原題:『Alita: Battle Angel』
監督:ロバート・ロドリゲス
脚本:ジェームズ・キャメロン/レータ・カログリディス
撮影:ビル・ポープ
出演:ローサ・サラザール/クリストフ・ヴァルツ/ジェニファー・コネリー/マハーシャラ・アリ
2019年/アメリカ
温めすぎたSF映画について
ジェームズ・キャメロンが長い間あたためてきた企画であるが故にかなり期待して観に行ったのだが、思ったより弾けていない。主人公のアリータを完全にCGで作り上げるのかと思いきや、ローサ・サラザールという俳優をベースに作り上げており、それならばこれまでのSF映画と大差はないのではないだろうか?
そんな些末なことを凌駕する質が作品にあればよかったものの、ストーリーもいまいちよく分からなかった。例えば、ヒューゴはザパンの罠にはまってサイボーグを殺した罪に陥れられるのであるが、それを2563年の国家も追認してしまっているのは安易のように思うし、ザパンがアリータに顔を切られるのであるが、顔の表面を傷つけられたのではないのだからザパンがそれほど大騒ぎする必要もないように思った。
ここではデュア・リパの「スワン・ソング」を和訳しておきたい。因みに「スワン・ソング」とは白鳥が臨終に歌うとされるもので、ここでは辞世という意味になる。
「Swan Song」Dua Lipa 日本語訳
実を言うと私は目を開けることが怖いの
だって私が何も見つけられなかった場合のことを考えたら
全く何も......
もしも発言しないのであるならば
私の唇に何の意味があるというの?
全く何もしないとどうなるというの?
それが陥落することを見ていることに何の問題があるの?
消えかけた炎がわずかにちらちらしている
時間が差し迫っている
ダイヤモンドが砕けようとしているのを
私はただ見ているだけ
もうじっとしてはいられない
黙ってはいられないんだ
だって沈黙を守るということは
死んだも同然なのだから
消えかけた炎を前に
私は黙っていられない
これは「スワン・ソング」ではない
これは「白鳥の歌」ではない
私たちは今夜だけは持ちこたえなければならない
これは「スワン・ソング」ではない
これはスワンダイブで
新しい人生が始まるの
本物のファンタジー
それは見せかけであって欲しいと願っている
全く何もしないことに何の理由があるというの?
それが陥落することを見ていることに何の理由があるというの?
消えかけた炎がわずかにちらちらしている
時間が差し迫っている
ダイヤモンドが砕けようとしているのを
私はただ見ているだけ
もうじっとしてはいられない
黙ってはいられないんだ
だって沈黙を守るということは
死んだも同然なのだから
消えかけた炎を前に
私は黙っていられない
これは「スワン・ソング」ではない
これは「白鳥の歌」ではない
私たちは今夜だけは持ちこたえなければならない
これは「スワン・ソング」ではない
これはスワンダイブで
新しい人生が始まるの
私は周囲を踏み固める
これは「スワン・ソング」ではない
これは「白鳥の歌」ではない
私たちは今夜だけは持ちこたえなければならない
これは「スワン・ソング」ではない
これはスワンダイブで
新しい人生が始まるの
新しい人生が始まるのよ
Dua Lipa - Swan Song (From Alita: Battle Angel) [Official Music Video]