原題:『Bumblebee』
監督:トラヴィス・ナイト
脚本:クリスティーナ・ホドソン
撮影:エンリケ・シャディアック
出演:ヘイリー・スタインフェルド/ジョン・シナ/ジョージ・レンデボーグ・Jr/ジョン・オーティス
2018年/アメリカ
地味な生身の「トランスフォーム」について
『トランスフォーマー』の「ノリ」を期待しているとその地味さにがっかりしてしまうかもしれないが、本作を18歳になったばかりの主人公のチャーリー・ワトソンの、心臓発作で急死した父親に対する喪失感と、新しい父親になるであろうロンをなかなか受け入れられず生じてしまう家族との溝を、バンブルビーと関わることで克服していくイニシエーションの物語として観るならば「ダイブ」の暗喩などの伏線の回収も上手くできていて悪くはないと思う。
BGMはチャーリーが好きなザ・スミス(The Smiths)の曲を中心としたものだが、ここではハワード・ジョーンズの「シングス・キャン・オンリー・ゲット・ベター」を和訳しておきたい。
「Things Can Only Get Better」 Howard Jones 日本語訳
僕たちは全てを失うことを恐れてはいない
安全確保のためなら壁さえ突き破ってくるし
細心の注意をもって
実現されなければならない僕たちの未来の夢は
僕たちの計画から大きく外れることはないだろう
僕たちは尊重しているものを手放さなければいいんだ
君は怖いの?
僕は怖いけれど立ち止まったり怯んだりしないよ
もしも僕たちがその全てを捨て去ってしまえば
物事は良くなるようにしかならないのだから
あたかもこれが本当に最後のショーとして
今日を振る舞い
60歳まで生きるならば後悔はない
孤独な道や険しい上り坂にかかる時間は
ほんの僅かに過ぎない
成功しようと失敗しようとやることは同じなのだから
君は怖いの?
僕は怖いけれど立ち止まったり怯んだりしないよ
もしも僕たちがその全てを捨て去ってしまえば
物事は良くなるようにしかならないのだから
君は怖いの?
僕は怖いけれど立ち止まったり怯んだりしないよ
もしも僕たちがその全てを捨て去ってしまえば
物事は良くなるようにしかならないのだから
Howard Jones - Things Can Only Get Better