リンカーン弁護士
2011年/アメリカ
秘匿特権と司法取引
総合 80点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
マイケル・コナリーの原作は素晴らしいと思うのであるが、脚本を手がけたジョン・ロマーノか、あるいはブラッド・ファーマン監督が原作の巧みさに付いていけていないように思う。
例えば、主人公のミック・ハラーが4年前に弁護を担当した、ドナ・レンテリア殺害で死刑を求刑されようとしていたヘスス・マルティネスに、本人は無実を訴えていたにも関わらず司法取引を勧めて終身刑を‘勝ち取って’いたのであるが、ミックがサンクエンティン刑務所にいるマルティネスに面会した時に、ドナ・レンテリア殺害の真犯人を探しているということで、現在担当しているルイス・ルーレの顔写真を見せた際に、何故かマルティネスはルイスを真犯人だと明言すれば自身の無実を証明できるはずなのだが、ミックを罵るのである。真犯人としてルイスの顔を覚えているのであるならば、絶対に死刑を回避するために担当弁護士に犯人の似顔絵やモンタージュ写真の制作を依頼するはずなのである。マルティネスにはルイス・ルーレが逮捕されると都合が悪いことがあり、考えられる理由はマルティネスはドナ・レンテリアを殺してはいないが、ルイスがドナを殺したことがバレたら自身の不利益につながるということである。
弁護士がその職務上知りえた秘密を決して明かしてはならないという秘匿特権を悪用するだけの知識を有しているルイスは、ミックに対してもう一つ罠をしかけており、それは死刑になるところを司法取引で終身刑にまで減刑を勝ち取ったマルティネスが無実であるはずがないという弁護士ならではの思い込みである。
マルティネスのような貧困層に対して金にものを言わせるルイスとあくまでも正義にものを言わせたいミックの‘攻防’の挿話が上手く描かれていればもっと物語に深みが出ていたはずである。
謝ってもどうせ報道しない…視察に女性同行市議(読売新聞) - goo ニュース
「減税日本」というのは名古屋市を活動の中心とした地域政党のようだから、個人的には
実害はないものの、公費による視察に女性を同行させた問題に対する河合優という市議の
最終的に「申し訳ございませんでした」と述べたものの、「謝ってもどうせ報道しないだろう」と
開き直るようなそぶりは理解できない。なぜならば日本の報道陣というものは謝って済む
ような問題ではなくても、とりあえず当事者が謝罪したかどうかを何よりも第一に重要視する
不思議な団体だからであり、実際にご丁寧にも「最終的に『申し訳ございませんでした』と
述べた」ということを枕詞に利用している。河合優は政務調査費でコミック誌などを購入して
いた過去も持っているのであるが、それでもまだ河村たかしが彼を庇う理由が知りたい。