臨場 劇場版
2012年/日本
臨場で発揮される異常な身体能力について
総合 50点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
たまたま2012年6月30日という公開日が重なったという以外には、本作と『アメイジング・スパイダーマン』(マーク・ウェブ監督 2012年)は全く関係がないのであるが、やはり『アメイジング・スパイダーマン』と同様に‘身体能力’の問題には触れないわけにはいかない。
小坂留美が犯行現場を想像するシーンにおいて実際に犯人と一緒にいる場面や、ラストで関根直子が亡くなった娘を抱いてしまうシーンなどは確かに観ていて感情移入しやすいであろうから、拙い演出というよりもテレビドラマのファンに対するサービスと見做してもかまわないとしても、浦部謙作に拳銃で肩を撃たれた波多野進がその後も結構元気に走りまわっていたり、波多野進に鋏で左腕を思いっきり刺されて、鋏を抜いた時に血飛沫が上がるほど重傷を負ったはずの倉石義男がその後も結構平気な感じで安永泰三の検視を行なっているシーンなどは疑問が湧いてしまう。スパイダーマンであるならば、そもそも荒唐無稽の話だからという言い訳が通用するとしても、リアリズムが求められるドラマにおいてこの‘超能力’は致命的であろう。
安永泰三が裁判所で目撃したという波多野進の笑顔は、実際に裁判所内での安永と波多野との位置関係を考慮するならば、安永が糾弾するほどのものだったのかどうかは微妙であろうし、関根直子の娘が店のシャッターに描いた絵は、娘が小学生の時に描いた絵とほとんど変わらないもので、その間に全く描写の技術が向上していないことにも違和感が残る。
このような本作に見られる異常な身体能力が主人公の倉石義男の破天荒なキャラクターと相俟ってしまうと観客を感動させようという本来の製作意図とは逆に笑いが込み上げてきてしまうのである。
ところで「まだ書きかけのレビュー」はいつになったら書き上がるのだろうか?
金総書記 謎の「長寿研究所」 餓死200万人超の裏で贅尽くす(産経新聞) - goo ニュース
北朝鮮を支配する金ファミリーの不老不死を研究しているとされる謎の“長寿研究所”には
幹細胞研究などの基礎研究、食品開発、臨床実験などを備え、さらには金正日総書記や
子供たちのような肥満体である党幹部たちを選抜して薬効のある食べ物を数ヵ月食べさせる
人体実験も行なわれたにも関わらず、何故か金正日は40代から動脈硬化でコレステロール
値が高く、糖尿などの持病のほか、のども悪かったようで、研究の甲斐なく心筋梗塞で69歳
で死亡してしまった。どうやら研究員と料理人は別で、美食の誘惑には勝てなかったらしい。
総書記に意見を言える人などいなかっただろうし、このような立場の人間は自分は死なない
という根拠の無い自信を持ちがちであるが、研究結果だけは残す価値はあるように思う。