ハングリー・ラビット
2011年/アメリカ
正義を追求することの恐怖
総合 70点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
原題の「Seeking Justice(正義の追求)」とは妻のローラが暴行を受けて収容された病院のロビーに座っていた主人公のウィル・ジェラードに語りかけたサイモンの言葉に含まれていたものであるのだが、さらにその元を辿るのならば、「法律家が私にした方がいいと言うことをするのではなく、人道や道理や正義が私に訴えてくることを私はするべきなのだ(It is not what a lawyer tells me I may do; but what humanity, reason and justice tell me I ought to do)」というエドマンド・バークの言葉にたどり着く。
サイモンの正体は、実はウィルの親友だったジミーの知り合いであり、ジミーがウィルのことをサイモンに知らせたことまでは分かるものの恐ろしい存在であるという以外には結局何も明かされることはないのであるが、終わりの無い悪の連鎖を‘正義’の連鎖で絶とうとする狂信家であることは間違いなく、正体が分からないということは実は逆に誰でも‘サイモン’になる可能性があるということである。
しかし本当の恐怖は最後になって明かされる。人気の無いビルの中でウィルはサイモンたちに襲われるのであるが、ダーガン刑事によって敵同士の相撃ちということで処理することで、ウィルは事件に関わらなくて済むことになる。「そんなことが出来るのか?」というウィルの疑問に「ニューオーリンズだから大丈夫だ」というダーガン刑事の答えは自虐的なものではあっても、ラストでウィルが、入手したサイモンに関する証拠品を届けた新聞社の幹部が「ハングリー・ラビット・ジャンプス」という言葉を口にする時、もしも小さな街であるならば権力を司る警察と情報を司るメディアの上層部が手を組めば、彼らの匙加減で思い通りに正義と悪を交換できることを暗に仄めかすのであるが、本作が本国アメリカで興行的に大失敗した原因を邪推すると空恐ろしくなってくる。
「儲かる時代はとうに終わった」赤貧・歯科医の告白(プレジデントオンライン) - goo ニュース
歯科医が儲かっていた時代があったなんて知らなかった。歯科大が妙に多い理由が
分かったような気がするが、それゆえにお金があれば入れるような大学もありそうで、
必然的に歯科医のレベルもピンからキリまであるのだろうと素人でも推測できる。
以前通っていた歯科医院で予約時間を少し遅れただけで受付の女性に酷く怒られたことが
あって、私はそんなに怒られてまで通いたくはないと思って歯科医院を変えたことがあるの
だが、予約時間に厳しいその歯科医院は十分に稼いでいた余裕だったのか、あるいは
効率良く患者を捌いていかなければやっていけなかったのか今となっては分からない。