久しぶりに楽しく本を読みました。
私の好きな坂木司さんの『和菓子のアン』。
2011年度の「心に残った本ランキング」の1位だそうです。
高校を卒業した梅本杏子は 大学に進学するほど勉強が好きなわけではなく 専門学校に行くほどやりたいこともはっきりせず
かといって就職する覚悟もなく・・・
このままだとニートになってしまう、と焦った彼女は 偶然入ったデパートの地下で和菓子屋のアルバイト店員になる。
この物語は彼女がアルバイトを始めた5月から約1年間の出来事、人との出会い、ほのぼのとしたミステリーが描かれています。
アルバイト先では 店長の椿、同僚のバイト店員の桜井さん、そして職人希望のイケメン店員立花とのやりとり、
お客さんたちとのふれあいは彼女に喜びと自信を与えてくれます。
坂木さんの作品は読むと心がほっこりしてきます。
主人公の杏子は 太めの外見にコンプレックスを持ちつつも元気に素直にひたむきに生きていきます。
杏子に励まされる物語です。
うれしいことに続編が出るそうです。
イケメンだけど乙女な立花と杏子の関係に興味津々です。