中国の漢方薬草から高濃度の残留農薬、グリーンピース
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中国・北京(Beijing)で撮影したさまざまな漢方薬の原料。(2013年5月18日撮影、2013年6月24日提供)。(c)AFP=時事(AFPBB News)
【6月25日 AFP=時事】国際環境保護団体グリーンピース(Greenpeace)は24日、中国で漢方用の薬草を調査した結果、高濃度の農薬が検出されたと発表した。消費者の健康や環境への害が懸念される。
グリーンピースは中国で漢方薬草65サンプルの独自調査を実施し、結果を報告書「Chinese herbs: elixir of health or pesticides cocktail?(中国漢方薬草:健康の妙薬、それとも農薬カクテル?)」としてまとめた。これによると65サンプルからは、51種類もの残留農薬が検出された。なかには残留農薬濃度が欧州連合(EU)の食品安全基準の数百倍に達していた薬草サンプルもあったという。さらに26サンプルからは、中国でも違法とされている農薬が検出された。
残留農薬を含んだ食品を摂取し続けると体内に有害化学物質が蓄積され、集中障害、ホルモンかく乱、生殖機能異常などを引き起こす恐れがあるとグリーンピースは指摘する。中国の農業セクターは近年、急速に拡大しているが、国営メディアは集約的な農法が今年発生した鳥インフルエンザなど最近の食品関連の問題の原因になっていると批判している。(c)AFP=時事/AFPBB News