医大生・たきいです。

医大生的独言。

『3月のライオン 後編』を観て

2017-04-23 23:59:59 | 映画

史上最年少で将棋のプロ棋士になった藤井聡太くんが、非公式戦ながら将棋界のレジェンド羽生善治三冠に勝利した夜。全部観ちゃったおかげで読まないといけなかった論文1文字も読めてません(笑)。解説の阿久津さんは「手堅く受けましたね」とさらっと流していたものの、“▲7七歩”が個人的に印象に残る一手でした。ニューヒーロー誕生の瞬間に立ち会えて感動しております。医大生・たきいです。




というわけで、今ノリにノッている将棋界ですが、話題の映画『3月のライオン』の後編も公開となりました。



前編も結構前に観たのですが、ブログを書きそびれていたのでまとめてレビュー。まずは何といっても、この作品の制作に関わった人全てに対して、「将棋界を愛してくれてありがとう」と伝えたいです。物語の主軸は将棋というよりも人間ドラマではありますが、綿密に描かれた将棋の世界に乾杯。将棋に成長させてもらった人間のひとりとして嬉しいです。

因みに。古い将棋ファンの方にとっては、ウォーリーを探せ的な感じでプロ棋士を探す、なんていう楽しみもできます。「前編」は結構何人も本物のプロ棋士見つけられたのですが、「後編」の難易度は若干高かった。答え合わせはエンドロールにてどうぞ。

俳優さん、女優さんの演技は流石。特に有村架純。ただ可愛いだけじゃなかった。有村架純演ずる香子はちょっといやな感じの役柄なのですが、見事に演じ切っています。同学年なので前から応援していた有村架純ちゃんですが、ますますファンになりました。プロ棋士を演じた佐々木蔵之介も加瀬亮も伊藤英明も、所作が完璧。将棋駒の持ち方は相当練習されたことでしょう。美しい将棋の世界がそこにはありました。

勝負。将棋は対局中、己との孤独な闘いで、苦しみながら、指し手に対して全ての責任を自分ひとりで背負って決断します。

人生だって、ある意味「指し手」の選択の連続で、全身全霊で考え抜くからこそ、自分の在り方が当初の想像とは異なったものだとしても納得がいくのでしょう。

前向きに一生懸命に生きたい、と思わせてくれた1本でした。今なら前編後編両方見るという贅沢なこともできます。ぜひ劇場へ。








(例によって光速の土日だった人(笑))
医大生的コラム。医大生・たきいです。

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