医大生・たきいです。

医大生的独言。

医学部の試験って!?

2013-10-29 23:59:59 | 医大生的生活

祝・楽天イーグルス2勝目。この勢いで優勝していただきたいですね。話は変わって読者さんからもらったメッセージ。「たきいくんのブログ、やる気のありなしで内容に差がありすぎ」というお言葉をいただいたので(笑)、今日は皆様のご期待にお答えして、「もうすぐ勝負の冬だよ、医学部受験生応援号、医学部ってこんなところ、医学部の試験編」というタイトルでお送りしていきます。タイトルもうちょっと吟味しろとかいうツッコミが早くもとんできそう。というか、そんなコメントをくれた読者さんには関係のない話題な気がしますが、気にせずに始めます。どうもこんばんは。医大生・たきいです。


医学部と試験、といえば真っ先に思い浮かぶのが入試であることに疑いの余地はない。医学部受験は難関であるとかいう風に大手予備校をはじめとして煽っているような印象を受けていたが、確かにそのような側面はあろう。筆者も一浪だったとはいえ医学部には苦労して入った口なのでそこのところはよく知っている。しかし今回お話するのはそのような話題ではなく、医学部での、つまりは医学部の学生たちが学内で受けている医学に関する試験のことについてである。自分自身家から一番近かった医学部のオープンキャンパスに行ったときに、在学生への質問コーナーとかいうとこでそんなことを聞いた記憶がある。どうだろう、気になる人も多いのではないか。実情はいかに。

大学受験のための勉強というのは、基礎的な知識の理解の奥深さというものが重要な気がしていた。だから、曲がりなりにも大学入試問題を見て、出題者はどのような狙いでこの問題を作問していたのかとかいうことまで考えられたものである。しかし、医学部「での」試験。どんな狙いの下で作られているかだなんて知ったことではない。実態のないような気がするものを延々と暗記しなければならないわけである。かつて磨きをかけようとしていた数学的なセンスなんて微塵も要求されず、表面的な暗記で試験で点になってしまうわけである。論理的な読解力が点につながることさえ少ないのではないか。

しかし、その暗記量というのが大学受験の比ではない。筆者も苦しいことがよくある。では、その勉強法は。優秀な医学生の中には、教科書をよく読んで自分のものとして吸収して、さらには試験でいい答案を書いて帰ってくる人もいるし、参考書さながらのノートを作ってのける人もいる。そういえば、「○研ゼミみたいなノートだな!」といったら「それは悪口だろ」と怒られたことがあった。

しかし、筆者のようなそこまでの向上心を持ち合わせていない人というのは、教科書、あるいは授業で配られるレジュメを土台として暗記するというのもなかなかの負担である。そこで、「過去問」に手を付ける人が多い。緩い試験というのは過去問のかぶりが多いわけだが、大方の試験問題は過去問を分類してみれば毎年だいたい同じようなことが問われているわけなのだ。因みに、その「分類」ができないような勉強量だと試験に落ちる気がする(笑)。このようにして、過去問を研究することが試験対策につながる。そのコツとして、過去問を「積分」して知識を積み上げるという表現が好きだ。EBMすなわち証拠に基づいた医療を捩って、「過去問に基づいた医学」とか言っている人もいた。周りの人と一緒に過去問を解き始めれば試験には受かるとかいったようにうちの大学では言われている。

その過去問というのは、どうやら多くの大学では非公表の場合が多いらしい。その場合は学生によってつくられるのだという。試験のたびに学生は「学籍番号と学年の人数を倍数で足したところを暗記して報告」とかいうルールがあるらしい。楽な試験では、その暗記が一番だるいとか聞いたことがある。しかし、筆者の大学は少数派なのかもしれないが、大学から過去問が公開されている。以前はわざわざ図書館までコピーに出かけなければならなかったのだが、今では学籍番号とパスワードがあれば大学ホームページから落とせるようになっている。他大学の学生から便利でうらやましいとよく言われる。

「過去問に基づいた医学」が大事なんだとか、ドヤ顔で語ってみたところでこんなことが言われてみたい。




「カコモンカコモンって、あなたの医学は過去から進歩しないわけ?」




皮肉たっぷりの嘲り笑いを含んだ表情でそう返してくれるのは、文系の彼女なんかがよい。そういう彼女が欲しいと願う医学部生男子というのはその数およそ半数にはのぼるだろう。しかし、いくらそんな妄想をしたところで文系の女子大生だなんていうのが周りにだれもいない。うちの大学では文系との交流なんて異常なほどに何もないが、総合大学でさえ、時間が合うことが稀なのではないか。これもまた、医学部の実情というわけだ。






(早く寝落ちしすぎたら早く起き過ぎて困っている人(笑))






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