ミソハギ科、Lythraceae、ミソハギ属、多年草、薬用植物、
学名:Lythrum salicaria、
和名:エゾミソハギ(蝦夷禊萩)、生薬名:センクツサイ(千屈菜)、
英名:Purple-loosestrife、Spiked Loosestrife、
葡名:Salgueirinha、Erva-carapau、Salicária、Salguerinha-roxa、
2014年7月7日、2015年8月1日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で、2016年6月16日、2018年6月20日、ベイラ地方で、2017年8月2日、アレンテージョ地方で撮影、
リスルム・サリカリア Lythrum salicaria の花。日本の各地をはじめ、朝鮮半島や中国、ユーラシア大陸に広く分布。日当たりの良い野山の水辺や湿地に生え、高さは 50~100 cmになる。
エゾミソハギ。お盆の花として昔から使われる「みそはぎ」に似ているが、茎や葉に毛が生えているところや、葉が茎を抱き十字対生するところが異なる。7 月から 8 月ごろ、枝先の穂状花序に赤紫色の花を咲かせる。
ミソハギの変種で茎を葉が抱くのがエゾミソハギ、葉に短柄があるのがミソハギだという。
ミソハギに水を含ませて振り、神のお供物に水滴をかけて、供物に禊(みそぎ)をしたことから、ミソギハギから転訛(てんか)してミソハギになったという。
日本に生育するミゾハギ属はミソハギとエゾミソハギの2種である。どちらも、よく栽培されており、自生は少ないものと思われる。
エゾミソハギは茎、葉、萼など全体に短毛が生える。葉は対生又は 3個、輪生し、長さ 2~10㎝、幅 5~15㎜ の披針形、全縁、基部は茎を抱く。
花は 10~40㎝ の穂状花序に多数つく。花は直径 1~2㎝、紅紫色、花弁は (4)5~6(7) 個。雄しべは 12個。花柱の長さが違う 3type の花がある。花托筒 hypanthium (花冠と萼が融合した花筒)は長さ 4~6㎜、8~12 稜がある。萼片は 6個、直立し、萼片の間に尾状の付属体があり、直立する。蒴果は長さ 3~4㎜、幅約 2㎜の卵形、熟すと 2裂し、さらに 2裂する。ミソハギは全体に無毛で、葉の基部は茎を抱かず、萼片の付属体が開出する。(wikipediaより)
ポルトガルでも溝や田の脇など水辺に咲いているリスルム・サリカリア Lythrum salicaria でした。
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(GKZ植物事典より)和名の「ミソハギ」とは本来「禊ぎ萩」であったものが転訛したものである。祭事に供花として用いられたからである。ところで、下の原産地の項を参照いただくと奇異に感じられるように、北海道特産種ではないのである。北半球全般に分布している。それだけになぜ「エゾ」とついたかは不詳であり、疑問である。属名はギリシャ語の lytoron(=血)を語源としている。花が血のように赤いことによる。種小名は「ヤナギ似た」の意。
エゾミソハギは花期も花姿もミソハギとほとんど変わらない。また、用途も同様である。異なる点は、茎・葉・萼の部分に毛があり、葉の付け根が広く茎を抱くようになっていることと言えよう。(GKZ植物事典より)
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