The wild flowers of Portugal. ポルトガルの野の花 

学名など判ったものだけ明記しています。和名などをご存知の方はどうか教えてください。

オフリス・アピフェラ Ophrys apifera

2022-06-23 10:05:45 | ポルトガルの野の花

ラン科、Orchidaceae、オフリス属、地中海沿岸地域原産の多年草、

学名:Ophrys apifera、

和名:オフリス・アピフェラ、ハチラン(蜂蘭)

英名:Bee Orchid(ビー・オーキッド)、Bee bearing Ophrys、葡名:Erva-abelha、Orquídea、

2010年5月、2014年4月24日、2015年4月29日、5月5日、6日、2016年6月1日、2018年5月3日、4日、5日、7日、10日、12日、28日、2021年5月13日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

オフリス・アピフェラ Ophrys apifera の花。花の直径は1,5cm、草丈は30~50cmほど。

 

オフィリス属の多くはそれぞれ別の蜂に擬態し花粉を運んでもらっている。アピフェラはマルハナバチ?の一種の雌に形と色を似せ擬態している。しかし、一説によるとアピフェラが擬態している蜂は5000年前に既に絶滅してしまったとか。それで仕方なく自家受粉が可能な形態に変化?

 

植物の多くは受粉による繁殖だけではなく、根茎の分岐でも繁殖をしている。

 

 

 

オフリス・アピフェラの花期は比較的長い様に思うし、個体数も多い。いつも笑っているオフリス・アピフェラ Ophrys apifera でした。 

©2022  MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は、学名の音読みから。属名はギリシャ語の ophris(=眉毛)を語源としている。種小名は、「蜜蜂を呼ぶ」の意。

オフリス・アピフェラはラン科の多年草である。本種の属する Ophrys 属は地中海沿岸地方に約20種(変種が多いと言われている)分布し、英名ではその花姿から Spider orchid とか Bee orchid と呼ばれている。(我が国では、オフリス属のランをまとめて、「ビー・オーキッド」或いは「蜂蘭」と呼んでいる。本種は、所謂 Bee orchid の中でもその基本的な存在である。花は、本属の特徴である昆虫を思わせるような擬態花である。本種の場合、唇弁の部位がまるでミツバチのようにも見える。実際的には、雌のミツバチに擬態しており、ミツバチ特有の香りを放ち、雄のミツバチはそれに招かれやってきて交尾状態となる。そのことによって本種は、受粉を媒介させて貰うという。しかし、本種の受粉を媒介するミツバチはほぼ絶滅してしまったために、今では、自家受粉出来るように進化を遂げているという。本種は、原産地の項に記した地で、開けた草原地帯に自生の見られる野草である。草丈は30~50㎝程度となる。葉は、根際から5~6個の披心形の葉を秋に出し、ロゼット状と化す。冬場には徐々に生長をしているという。葉は、基部は葉柄状と化し、先端部は尖る。4~7月頃、花茎を立ち上げ2~8個程度の花をつける。花径は1,5㎝程度で、花弁・萼片は淡橙色で、唇弁は濃赤褐色である。 (GKZ植物事典より)

 

 

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