マメ科、Fabaceae、ネムノキ属、
学名:Albizia julibrissin、
和名:ネムノキ(合歓木)、
英名:Mimosa、Persian Silk Tree、Pink Siris、
葡名:Ārvore-da-seda、Acácia-de-constantinopla、
2017年1月17日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で、2017年6月13日、アレンテージョ地方で撮影、
ネムノキ属は主として熱帯に150種ほどが分布するが、その中でネムノキは飛び抜けて耐寒性が強く高緯度まで分布する。温帯で広く栽培され、一部で野生化している。
落葉の小高木または高木。河原や雑木林に生え、高さは6 - 10メートル(m) になる。葉は大型の2回偶数羽状複葉で、多くの小葉をつけ、夜は小葉が閉じる。
花期は夏(6 - 7月)で、小枝の先から花柄を出して、淡紅色の花が10 - 20個集まって頭状花序のようにつき、夕方に開く。萼は小さく、花冠は筒状で上部が5裂する。雄しべの花糸は淡紅色で長く、花の外に突き出て目立つ。香りは桃のように甘い。
マメ科に属するが、マメ亜科に特徴的な蝶形花とは大きく異なり、花弁が目立たない。果実は豆果(莢果)で、広線形で細長く、扁平である。
陽樹であり、荒れ地に最初に侵入する先駆種である。芽吹くのは遅いが、成長は他の木と比較すると迅速である。
ネムノキの就眠運動は、葉の付け根の膨らんだ部分(葉枕)の内部圧力を変化させる仕組みにより葉を開閉する。周囲が暗くなると葉を閉じるが、光を当て続ける実験を行ったところ、体内時計による概日リズムに従って就眠することが判明している。
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