50歳のフランス滞在記

早期退職してパリへ。さまざまなフランス、そこに写る日本・・・日々新たな出会い。

モノは、投げ捨て。

2007-06-26 00:02:05 | パリ

ヴェルサイユのきれいな自然の後で、いきなり、汚い写真で恐縮ですが、これはどこだと思いますか。今住んでいるアパートの前、二つの棟の間にある物置の屋根です。私は2階に住んでいるので、すぐ目の前に見えるのですが、屋根の上にいろいろなものが投げ捨ててあります。もう少し、アップにすると・・・


花の終えた植物。土もついたままです。そして、吸殻、何か分からない布切れ。これらはどこから来たのか・・・お分かりですよね。住民の投げ捨て。向かいの棟の4階の窓辺にあった鉢植えがなくなっていますから、そこの住民が投げ捨てたのでしょうね。吸殻はあちらこちらから・・・いくら安アパートといっても、16区なので、住んでいるのは殆どが白人なのですが、こんな状態です。

パリでは吸殻の投げ捨ては当たり前。道路はもちろん、建物の窓から、ポイ。郊外の一軒家に住んでいる知人も、吸い終わると庭越しに、ポイ。いたるところ、吸殻だらけ。よく火事にならないものです。

吸殻なら、まだ小さいゴミですが、上の鉢植え。そして・・・

これはパリ東駅脇の建物の屋根。場所が場所とは言え、この有様。すさまじいですね。「ゴミの分別」以前の状態です。ゴミはゴミ箱へ!

メトロの中でも、食べ終えた後のごみは車内で、ポイ。小さいゴミならタクシーの窓から、ポイ。「ものの投げ捨て」は、これはもう立派にパリの生活文化の一つ!?

私は、よくよくモノの投げ捨てには縁があるようです。中国駐在時代には、歩道をあるいていると道路に面した窓からゴミが目の前に、ストン。同僚たちも、タクシーの窓から、ゴミをポイ。タイ駐在時代には、工事中のビルから、不要になった建築資材が、歩道にドスン。もしかすると、ゴミの投げ捨ては、世界共通!?

でも、フランス国内でも、地方の観光地に行くと市街地でも、道路がきれいになっています。タバコの吸殻も犬の落し物も、殆ど目にしないような気がします。フランスでもゴミはゴミ箱へ、ということはやろうと思えばできるのではないでしょうか。もしかして、パリの住民が習慣を変えたくないだけ・・・?

花のパリ、文化のパリ、そしてゴミのパリ。爽やかな朝に読んだ方には申し訳ないような、ゴミの話題でした。

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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ごみの投棄 (sochaux)
2007-06-26 05:27:50
歴史的にパリなどの街は中世から家庭のごみは路上に放り投げるのが一般で、そのため狭い路地などは道路の真ん中が下がったいいわば軽いV字形をしているのは底にごみがたまって雨が降ったらどぶとなって流れてくれる、というものでした。今でもパリのあちこちの狭い路地が真ん中が低くなっているのを見ますよね。日本では逆で蒲鉾型に真ん中を膨らませて路肩に側溝を設けるというのですが。パリでも比較的大きな通りではごみは車道と歩道の間にたまり上から水を流して歩道の段差の隙間に流れ込むようにしていて、うまく流路を作るために雑巾様のものがおいてあることが多いですね。ただ常に水がたまっていることが多いので水を跳ね上げられることもあります。19世紀に近代的下水道が出来てもごみを投げ捨てる習慣は消えないのでしょうねえ。DNAでしょうか。でも、花のパリ、なんて他人が言うことでそこで生活している人にとっては大きなお世話ではないでしょうか。イギリスが貴族の国だといわれて行って見たら汚く、雑然としていたのにがっかりしましたが、勝手な思い入れをもってがっかりすることが異文化と接する上で無礼ではなかったのかと思っています。
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ポイ投げ (スノウ)
2007-06-26 08:13:09
こんばんは。

ありますね、あるある。
無造作にゴミやタバコを投げる人多いですね。
うちの近所にバーがあるんですが、
そのバーが、店内から歩道に向かって
タバコの吸殻をポイ投げしたり
氷や水を捨てたりするのです。
それが自分のすぐ目の前に投げられた事もあります。
アパートの上階バルコニーからタバコを投げ捨てる人もいますね。
気分が悪いだけでなく、真面目に危ないと思うことがあります。

こちらがキリキリしてそういうことをする人をぐっと睨んだりしても彼ら全然動じないんですよね。
神経太い、太い・・。

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日本でも (シエナ)
2007-06-26 09:04:07
takeさま

「花の都」とは言いがたい、パリの裏側のお写真ですねえ。でも、日本でも場所によっては「ポイ捨て天国」なところ、あります。たとえば、我が家の前の道。通勤路として、毎朝晩たくさんの人が通るのですが、一番多いのが、やはりタバコのポイ捨て。次はコンビニのおにぎりなどの包装紙やジュースなどの空き缶。歩き食べする人も少なくないのです。1年ほど前から私は、毎朝ゴミを拾いまくる作戦を実行しました。すると、あら不思議、徐々に落ちているゴミが減りました。ゴミの落ちていないところには、ポイ捨てしづらい、という心理が働くのでは?と私は見ています。それとも、こわーい顔でゴミを拾いまくるオバサンがいては、ポイ捨てもできないかしらん?(^0^)
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窓から・・・ (マドレーヌ)
2007-06-26 09:37:09
 窓からポイ・・・に、思わず~まだやってるのぉ~と咄嗟に思ったのが、その・・前夜に排泄した・・
 今の時代、まさか! ですよね。でも、窓から捨ててたのよね
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ご無沙汰です (kaze)
2007-06-26 13:43:53
華やかなパリの一面はこうなのでしょうね

16区というとどのあたりでしたっけ・・・
たしか渦巻き状に外に広がっていくんだから
数字が多くなるにつれて治安が良くないという
ことだったかな。しかしやはりポイ捨ては良くない
ですね。せっかくの街並みですからもったいない


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好きなところ・嫌いなところ (take)
2007-06-26 17:03:44
sochauxさん

やはりDNAなのでしょうね。日本では古くから花の都パリなどといわれていますが、いいところもあれば、悪いところもある。それはどこの街、どの国にも言えることなのだと思います。あんな国、と思われている国にもいいところはあるのでしょうね。自分で体験してみないと分からないということだと思います。しかも個人の好みもありますし。先入観に凝り固まったしまうのは危ないことだと思います。
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どこでも (take)
2007-06-26 17:10:50
スノウさん

そうですよね、いたるところ、ポイ捨て。

建物のすぐ脇を歩いていると階上のベランダの花にあげた水がビシャビシャと頭上へ落下。そんなことわきまえて避けて通れ、ということなのでしょうね。

パリの暮らし方を知ってうまく適応するしかないのでしょうね。郷に入っては郷に従え、ですね。

住んでみると、いろいろなパリが見えてきますね。
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ポイ捨て対策 (take)
2007-06-26 17:22:33
シエナさん

そうですか、努力の甲斐あって、ゴミ、ポイ捨てが減ってよかったですね。日本中で、シエナさんように掃除をする人が増えると、日本のゴミのポイ捨ては減るのでしょうね。みんなに伝えねば。

そういえば、迷惑駐車も、他に駐車中の車の多いところに駐車するそうですよね。みんなで渡れば怖くない?

ただ、個人主義のフランスでは、他にゴミがあろうとなかろうと捨てたければポイ、の人が多いような気が・・・困ったものです。
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前夜の・・・ (take)
2007-06-26 17:25:05
マドレーヌさん

そうなんです、昔のパリでは、前夜の・・・を窓から。あるいは、糞尿を捨てる仕事の人が、面倒になり途中で側溝に・・・

さすがに捨てるものは変わっても、投げ捨ての伝統は立派に生きているようですね。
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街並み (take)
2007-06-26 17:31:27
kazeさん

16区は凱旋門からブローニュの森に沿って南西へ広がっている区で、パッシー地区をはじめ一応高級住宅街といわれています。そんなところでも、窓からポイッとモノの投げ捨てが行なわれています。

ベランダの鉢植えは見るにはきれいですが、水遣りの水は歩行者の頭上へ!カフェでタバコを吸うのは絵になりますが、そのタバコは歩道へポイ。いいところもあれば、悪いところもあります。世の中、一筋縄ではいかない、というところでしょうか。
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