竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

裏がへす真昼を闇に蟻地獄

2015-07-15 | 
裏がへす真昼を闇に蟻地獄  たけし



この真夏の盛り
蟻の活動はなんとも活発である
拙宅の庭にもあちらこちらに蟻の巣穴が見受けられる
身を小さくして巣穴の奥を覗いてみたい
昼間のない闇だけの世界なのだろうと想像するが

蟻は真昼を裏返して生きている
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誤字まじり無人の店の夏野菜

2015-07-14 | 
誤字まじり無人の店の夏野菜 たけし



ドライブしていると野菜の無人店によく遭遇する
高原野菜などは見逃せないところだ
段ボールの立札に野菜の名と価格
料金はこちらへ の表示
なんとも日本は良い国なんだろうと実感もする

野菜の名札に誤字があったりすれば嬉しくもなる
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青葉沁む

2015-07-13 | 


青葉沁む少し壊れて木の駅舎  たけし

ひとり軽装でぶらりローカル線にのってみたりする
特に理由もなく適当なところで途中下車

あたりはずれもあるが今回はあたり
この廃屋寸前の駅舎は眼福の極みだった

帰りの時刻表は2時間もさきだったが
時間を自分流につぶす術を
持ち合わせているので心配はない
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夏日影

2015-07-12 | 
リハビリのむすんでひらく夏日影  たけし



心身のハンディキャオオウは障害者と高齢者には避けられない
私は眼の障害でもう10年になる
ハンディキャップとしては軽いものなのだろうが
最初は苦しみ悩んだりもした
重度の障害者や認知症の高齢者を身近にすると
自分が恥ずかしいほどに幸せなのにだと気付く

公園を介護士が障害者と散歩していた
木陰に止まってなにやら楽しそうに笑い声を交えて談笑
リハビリを兼ねての「むすんでひらいて」だった
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どしゃ降りの雨に隊列日車草

2015-07-11 | 
どしゃ降りの雨に隊列日車草 たけし


町起こしのイベントで「ひまわりフェスティバル」が開催される
今年のゲスト歌手は園まりさんとか
いささか古い感じだが我が町には相応しいところだろう

ひまわりとうえば太陽だが
土砂降りの中でもどっこい向日葵は隊列を崩さない
ひまわりを「日車草」としてみたら雨に似合うかな
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頭蓋骨撃たれた心地かき氷

2015-07-10 | 
頭蓋骨撃たれた心地かき氷 たけし



梅雨明けがまたれる
高齢者にはただ辛いだけの夏が来る
夏と言えばかき氷
あの赤い一文字の氷の暖簾はいつごろからのものだろう

毎年1~2回 頭蓋骨を撃たれているが
懲りない・・・・・
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訪れは塒にまよう青大将

2015-07-08 | 
訪れは塒にまよう青大将  たけし




玄関を開けて郵便受にと夕方
玄関ドアの前に1m以上の青大将

暑さのせいか長い旅でもしてきたのか
真直ぐに長らえていてほとんど動かない

呆けて塒に迷ったのかも知れない
明日は我が身か
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さまざまな脚立ち並ぶ夏のれん

2015-07-07 | 
さまざまな脚立ち並ぶ夏のれん たけし





仕事帰りの駅近くの立ち飲みの店
椅子をおかない屋台があったりもした

焼き鳥、おでん、串カツ、そばうどん
いくつかの店が並ぶ
のれんの下にならぶさまざまな脚
さまざまな人生の縮図
会話に一期一会
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花氷いちど死せるはもう死なぬ

2015-07-06 | 
花氷いちど死せるはもう死なぬ  たけし





最近はデパートなどで目にすることがなくなった氷柱
見て涼しげであるだけでなく実際に涼をとっていた

中にはきれいな花が閉じ込められていて
花氷と呼んでいた
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安保また血をみる予感なめくじり

2015-07-05 | 
安保また血をみる予感なめくじり たけし



60年の安保闘争にあまりにも現在が重なる
時の首相は現総理の祖父である
世界の不穏な様相も酷似している
あれから50年超の時がながれたが遅々として何も進んでいない

日本の本当の自立した本音の外交に期待したい

学生のデモ行進が日に日に増大化しいぇいる
流血はなんとしても防がないといけない
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風を着て風を迎へに宿浴衣

2015-07-04 | 
風を着て風を迎へに宿浴衣 たけし




神奈川県湯河原温泉で小さな旅館が稼業だった
20才ぐらいまでの事だった

そのせいもあるのだろうか
温泉のある観光地が好きである

家族旅行がほとんどだが
独りでぶらりもまた良い

家族で夕食の後
街へくりだしての散策が良い

ほとんど手ぶら
素肌に宿の浴衣が気持ちよく風を着ているようだ

はぐれてしまった孫を探すは私の役目
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贈られて口の強張る父である

2015-07-03 | 
贈られて口の強張る父である たけし



父の日
娘や孫から思いがけなくプレゼント
プレゼントは自分がするものと思っていたので
なんとも居心地が悪く 面映ゆい
礼を言いたいのだが口が強張って言葉が出ない
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旅の荷を解く間もなきに梅雨の雷

2015-07-02 | 
旅の荷を解く間もなきに梅雨の雷 たけし




総勢21名で一泊吟行の度をした
老いどちばかりの一行で
みなが若やいでみなが癒された
そんな旅だった
梅雨のさ中というのに2日間とも天候に恵まれて
和気藹藹の時間を楽しんだ

家に帰ると荷を解くまもなく
雷鳴と激しい雨

こんなこともあるのだとこの幸いを
みなに有ったら賑やかな話題になること間違いない
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入院に子との約束さくらんぼ

2015-07-01 | 
入院に子との約束さくらんぼ たけし



さくらんぼ
これは魔法の果実
入院をむずかる子供にさくらんぼの約束
素直になって顔がほころんだ
30年も前の出来事が
さくらんぼを口に含むと蘇える
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