明るいときに見えないものが暗闇では見える。

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【アルマズ・プロジェクト】 反省材料

2010年03月25日 | 映画
『アルマズ・プロジェクト』 Trailer



また飽きもせずマイナーなP.O.V./フェイクドキュメンタリーを観たりしてみる。

ロシアの極秘宇宙ステーションが謎の事故により墜落し、そのブラックボックスレコーダーを解析したという設定。ロシアってところが怪しげな感じがして素材としては興味をソソる。

一言で言えば残念な映画。ナイスチャレンジだが退屈な仕上がり。素材の良さを活かせず燃焼不良。

以前 P.O.V.という手法について『REC/レック』の記事で書いた。本作はその分類で言えば「①いかにそのものを "見せない" ことにより恐怖を煽ることに主眼を置いたモノ」であり、『ブレアウィッチ』同様、簡単に言えば "低予算映画" ということになるw

ステーション内の定点カメラ映像が中心。確かにこの手法は「衝撃の瞬間」的TV番組で観るコンビニや街角カメラ映像のようなリアリティを生み出す。まさにP.O.V.に最適な表現手法ではないかっ!と最初は興奮して見始めたが、あっという間に飽きたw。残念ながら宇宙ステーション内はすごく狭い。同じ空間を同じ角度で映した短調な絵が延々と続く。さらにニセでもドキュメンタリーのため、それほどハデな事がバンバン起きるわけでもない。なるほど同様に低予算なのに『ブレアウィッチ』が成功を収めたのは、あの自在なハンディカメラのアングルが生み出す臨場感によるものか。

結果、時間をかけながらジワジワと起こる事件を、「あ、やっと進展した。」と追っかけ観る始末。全然話に入り込めない。

未知の存在からデータが送られてくるという設定には、大好きな『コンタクト』を思い起こさせるが、あちらは壮大な世界観と壮大な予算wが魅力。こちらは低予算すぎてその足元にも及ばないw。送られてきたデータを解析した結果がアレではなんとも月刊ムーレベル。しかも最後は怪しげなイメージ映像も入れ込んでしまい、ドキュメントに徹し続けることもできず破綻。

いっその事ブラックボックの映像は30分程度に収めて、あとは関係者インタビューとか周辺情報でドキュメンタリーちっくな作りとすることで興味を煽るという方法がよかったのではなかろうか。

ここいらあたりのオカルトが大好物のボク。素材が好きだっただけに残念。ただしP.O.V.発展のための反省材料にはよい出来w


評価:★★☆☆☆

そういやホリエモンが宇宙旅行会社作るって言ってた時のロシアの使い回しの宇宙船が「Almaz」と言ったはず。いまどきそんなアポロカプセルみたいなので宇宙行きたくないなぁと思ったのを覚えている。ちょっと調べるとたくさん出てきた(goole[ホリエモン Almaz])が、どうも関係はよくわかんない。誰か教えて。


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