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【自殺サークル】 あなたはあなたの関係者ですか

2010年05月19日 | 映画
■自殺サークル 冒頭シーン(Youtube)
↑ 相当グロです!ご注意!


近年のJホラーの中でも問題作とされる一本。紆余曲折を経てやっと観賞。

これはホラー?サスペンス?それとも新ジャンルを狙ったもの?不条理モノが量産されてた頃の邦画なので、特にそのへんに意義を申し立てるほどでもないだが、これでは消化不良な人続出でしょう。ただ一つ言えるのはホラーというもの自体、そもそもが不条理で意味がない、ということ。そういう意味ではある意味王道なのかも。

何度かこのブログでも書いたが、恐怖とは「未知のもの、なんだかよく分からないモノに対する不安」と定義されることが多い。本作で次々と提示される不可解な事象は深読みすればなんらかの意味を見いだせるかもしれない。しかしこの映画においては意図的にワケの分からないものを入れ込むことによりその効果としての恐怖を狙っている。序盤から病院までのエピソードは十分に練られた感からよくできたサスペンスかと思わされるが、ローリーが出てきたあたりからもはや話を収束させる気はないかのような振る舞いを見せ、最後は破綻、というか答えは用意されていな様子。当初は常識的範疇に入る話だよと観客の頭を固定しておいて、後半はその頭に揺さぶりをかけ不安に陥れる。

人は自殺というものには明確な理由があると思いたい。病気や生活苦もしくはクスリで自我を失った状態など、わかり易い理由を見つけると人は安心する。それは他人と自分は違うと思いたいから。殺人も同様、お金、嫉妬など昔はわかり易い殺人が多かったのが、最近は動機が不明なものが多い。理解不能性は掴みどころの無い不安と自分にも起こり得るという恐怖を呼び起こす。映画に戻れば、犯人を捕まえたと思ったのに止まらない自殺。「自殺サークルなんてないんだよ」と言う少女。結局明確な理由は分からない。その理解不能さが作品を重苦しい閉塞感で覆っていき、観客の不安へとシンクロしていく。それが監督の意図するところだ。

テレビや携帯/ネットのヴァーチャルな世界。偏差値や学歴、外見、肩書で判断される社会。外側にある価値観で固められた地に足のついていない自分は、本当に自らと向きあえているのか。「あなたはあなたの関係者ですか」という言葉。なかなかに重たい。自分との関係が希薄になると生に対しての執着も希薄となる。


…とか書いてみたけども、しかし自分は本作は単なるスプラッタムービーとして消化することとした。まあギニーピッグみたいなもん。冒頭の新宿駅がこの映画のすべて、それ以上の意味はきっとこの映画にはない。ある意味ホラーの手法を試した実験的映画。で、失敗作w。ところがインパクトは絶大。グロだけであれば10年近く経った今でもなかなか叶う邦画はなく、その筋の方は観ておくべき。しかしどうせカルトならデビット・リンチぐらいなことやってみてくれ。


評価:★★☆☆☆

ノベルズが出ているらしく、そちらは結構ちゃんとしてるらしい。


←あなたはあなたの関係者なら押してくださいましw

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1 コメント

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こんばんわ (あんみつ)
2010-05-20 20:05:04
コメントありがとうございました。
返信したかったのですが、どうすればいいのかまだ分かってないので^^;
このような形での返信になってしまいました。

私も、特別ジャンルにこだわりはなくて、こんな風に紹介されてる作品とかで、ストーリーに興味がわいたもの。それと結構ミーハーな部分もあるので話題作とかも観ます。裏切られることもありますが^^;

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