【ネタバレ注意】
これ、何気に観たのですが面白いです。
落ちぶれた作家がふいに手に入れたクスリで、なんでもできちゃう天才になっちゃう話。まあようするにドーピングで頭良くなるっていう話なのでかなり不謹慎でアブナイ設定なのだけど、こういう憧れってありますよね、特に自身がスランプだったりのときは。
クスリ飲んだときの意識の拡張や脳のリミッタがはずれた時の映像表現がすばらしくて、これ劇場でみてたら自分もトリップできてたかも~って思いました。実際のおクスリもこんな風になるのならみんな止められんだろなとそっち方面への興味がソソられます。(;´д`)ゞ ヤベェ
新作本を数日で書き上げ、スペイン語や中国語もすぐに習得、株でバリバリ儲けて、女にもモテモテと超うらやますい。脳のすべての記憶に瞬時にアクセスできるようになるということで、もともと賢いヤツの方がより効果が出るってところもなかなか面白い設定です。過去に観たブルース・リーの映画のシーンからケンカまで強くなってるところは、カンフー能力をダウンロードするネオ(『マトリックス』)みたいでした。
ただし後半はピンチに陥ってからの展開があんまりヒネリがなく失速ぎみ。作品冒頭ビルの縁に立つシーンはあきらかに脳のリミッタがはずれて意識が拡張している状態(某クボヅカくんの「I can fly!」)に思えたのに、あんなショボいシーンと繋げるってのは途中で脚本家が変わっちゃったの!?と疑問を呈したくなります。またチンピラくんも薬飲んでる(打ってる)割りに弱かったし。
ところでこういうお話は「そんなオイしい話はないのだよ」といわゆる“戒め”的なオチが用意されているのが普通ですが、本作における反省もなく罰も受けないラストは「それでいいんかいっ!」と逆に笑えましたw。まあ頭良くなってるんだからあれもありですね。最後にもっと多くのクスリ利用者がいることをチラつかせてくれるとより想像が膨らませることができてよかったと思いました。
にしてもヨゴレから議員、チャラ男までブラッドリークーパーはどんな役も似合いますね。
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