その名も、まめちゃん。-虹色流星号-

日本一ダメダメ男、まめぞの日記。
...今日もトホホな一日を過ごしました。
 *旧「その名も、たぁちゃん」

入院日記19-3

2009-06-16 17:44:40 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院19日目第3話。


空がどんより曇ってきた。

「今にも降りそう」

約束破りのスペシャリストだけにドタキャンもあり得るな。

仮死モード入っちゃおうかな、やっぱ本を読もうかな、と考えることで時間潰ししていると、S山さんとKさんのミニマムコンビが見舞いにやって来た。

猫のかわいい写真集を2冊持ってきてくれた。

前回の入院時に、談話室の秘密の扉に隠された棚から「ねこ鍋」という本をパクったことを思い出す。
土鍋に猫が入ってるかわいい写真集だ。テレビでも取り上げられて人気だった。

持ってきてくれたのはそれのかごバージョンと、現役タレントねこの写真集だ。

「かご猫」
「テレビねこ まーごのお仕事」

「ねこ鍋」をパクった罪を噛みしめながら癒されたいと思いま~す。


面会中は終始S山さんののろけ話。
一人で突っ走ってるくせに、照れてニヤニヤしたり、手で顔を隠したり、お見舞い客がつけるバッジのピンで人の手を刺そうとしたり(ホント危ねぇから)。

まるで学生のようにシャイに恋人の話をするS山さん、実年齢と肌年齢は…29歳である。


そんなS山から衝撃的な発言が飛び出した。

「でも、たぁちゃんがあの職場にいないのは重要だよね。」

まるでいない方がいいみたいな発言だ。大きな傷のついた白のパンプスを履いているKさんと心に大きな傷がついた僕は苦笑い。

それを言うなら「重要」じゃなく「重大」だろ!と思った矢先に、ヤツがキレた。

ヤツとは、神なり。

そして、雷。

S山の失言で病院全体が雷鳴に包まれた。雨はまだ降っていないが、予報通りこの後雨が降るだろう。

雨が降る前にと、ミニマムコンビに別れを告げ、僕は病室のベッドの上で重っ苦しい空を眺める。


神すらもキレさせる女「S山」、侮れない。

そう言えば、S山が約束守ったの初めてかも知れない…。


【つづく】

最新の画像もっと見る

コメントを投稿