ルン・ファン (風が吹く)

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パタンジャリのヨガ・スートラの8部門・・・②部

2010-05-20 05:59:06 | ヨガ
 パタンジャリのヨガ・スートラの8部門・・・

    パタンジャリという偉大なヨーガ行者によって編さんされた「ヨ-ガ・スートラ」という経典の中に示されているもので、ヨーガ行法という場合にはこれらすべての部門(8部門)を修習することを意味する。


④ 調気法(pranayama)・・プラーナーヤーマとは、プラーナ(生命エネルギー)とアーヤーマ(制御する)とがつながった言葉です。ヨーガでは、大気中にはすべての生命のエネルギーであるプラーナというものがあって、それが生命活動を支えていると考えています。このプラーナを意識的にコントロールする行法のことであり調気法とも呼吸法とも言われています。このプラーナヤーマの実修によって心身を浄化し、プラーナ(生命エネルギー)を全身にみなぎらせ、老衰と病邪を寄せ付けない、身体を作ることができる。

⑤ 制感(pratyahara)・・プラテイヤーハーラは、引き戻すの意味から発生した言葉であり、知覚器官の働きを外界の対象から離し、意識を心の内面に向けさせ、心の平静を乱れなくさせる心理作業のことです。人間は五感の働きのために心が感覚によってひきずられ、たえず欲望にふりまわされがちですが、この外向きに向いている心を内側に向きかえることで、これらの煩悩から心を開放することができるのです。

⑥ 凝念(dharana)・・ダーラナとは「心を特定の場所に縛りつけておくことである」。一点に集中すること。凝念の方法は、できるだけ単純で狭小なもの(一点を決めそこに心を集中させる)を想念の対象として選び、心の振幅をその一点に向かって収斂(シュウレン)させてゆき、そこから心を動かさない状態を維持すること。この行法により、つまらないことに神経を使うよう煩わしさが消え去り、集中力が飛躍的に高まります。       

⑦ 静慮(dhyana)・・デイアーナとは、「同一の場所を対象とする想念が、ひとすじにのびてゆくことである」。仏教で「禅」といわれているもので、ヨーガの瞑想行法の中心となるものです。そしてこれは凝念(ダーラナ)の延長線上にあって、一点に凝集された想念の流れを留めないで、そこを中心としてゆっくりと、伸び伸びと伸展させ拡大してゆく心理作業のことです。

⑧ 三昧(samadhi)・・サマーデイーとは「その静慮が、外見上その思念する容体ばかりになり、自体を無くしてしまったかのようになった時が三昧とよばれる境地である」。三昧は凝念、静慮から連続的に進行してきた結果開かれる境地であり、主体と客体が完全に合一した世界です。
  「以上3つの行法(凝念、静慮、三昧)は、同一対象に対してなされるから、総称して総制(samyama)とよばれる」 


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