ルン・ファン (風が吹く)

気ままに・・
思い付きを!!

下肢筋力の低下が呼吸循環機能の低下を招く

2009-10-23 05:33:15 | 身体の動き・動かし方
 加齢変化   下肢筋力の低下   

                        一部文字化けがあったので、再送しました。
                        よく確認せずに、送信しました、ごめんなさい。

立位の安定性

建築現場における、始業前の朝のラジオ体操のとき、建築会社によっては、「片足閉眼立ち」を行うところがある。片足立ちは、身体の健康度を測るのには、良い尺度になる。
前日にアルコールを呑み過ぎたとか、あるいは、左右のバランスが崩れて、片足立ちが出来ないというのは、身体に隠れた障害を持っている可能性がある。内臓とか、若年性痴呆症などの脳の機能障害、老化など、本人にも自覚症状を感じてないときもある。そのため、左右のバランス機能が低下すると、わずかな段差でも、つまずき転倒することがある。バランス機能が低下すると、身体のバランスを崩し、足場や脚立から転倒する可能性もある、これは、「片足閉眼立ち」は年齢だけの問題ではなく、その人の健康度の尺度でもある。



高齢者のバランス能力が他の運動要素より低下が著しいことは、閉眼片足立ち時間のデータにより、とくに50歳から70歳にかけて急激に変化をし、立位の安定性が低下する。(女性のほうが男性よりも安定性に優れている。安定性には個人差が大きいという特徴もある)安定性が低下するのは、70歳台で最高値に達する。その後、少しよくなるけど、50歳台以前のようには、ならない。70歳台から、安定力が増すのは、多分、全身の筋力の低下により、身体の重心が下がり、安定力が増すのではないかと思われる。そのかわり、全身の動きには活力が乏しくなる。

脚機能の低下は身体活動量を減少させ、それとともに呼吸・循環機能にも加齢による変化がみられるようになる。
心臓血管系に関しては、一回拍出量や心拍出量の減少や、最大心拍数の減少などによって、ねばり強さの指標でもある最大酸素摂取量が低下していく。
また、血圧は最高血圧、最低血圧ともに上昇傾向を示す。これは動脈硬化にともなう大動脈の進展性の低下と抹消血管抵抗の増大によって起こる。

一方、高齢になると気道に狭窄が起きて呼吸運動に影響を及ぼすことがある。
できるだけ勢いよく一気に吐ききるという努力性肺活量を測定すると、肺活量に対する1秒間に吐き出した量(1秒率)を算出することができる。この値によって気道の狭窄の程度が推測され、加齢による低下傾向が認められる。

また胸郭の弾力性の低下、呼吸に関わる筋(肋間筋、横隔膜)の筋力低下によって、肺活量が減少する。また、肺胞のコンプライアンス(弾力性)が低下し、肺胞の縮み幅も小さくなるので、このことも肺活量の減少に関わっている。

 健康寿命延伸のためには、定期的な運動実践や老若男女問わず幅広い人との交流、目的をもった外出などに加えて、大きな声を出す(人を呼ぶ、歌を歌う)ことも重要な課題のひとつとしてあげられるのはこのような理由による。



                     参照 放送大学「運動と健康」より


最新の画像もっと見る

コメントを投稿