ルン・ファン (風が吹く)

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加齢に伴う「体力の年齢変化」

2009-09-24 22:58:45 | 太極拳
体力は、20歳代をピークにして、その後は加齢に従って低下傾向を示します。
しかし、加齢に伴う体力の低下は、今、どれほど運動をしているかによって決まります。
若いときに、どれだけ運動していたかは、ほとんど問題になりません。
あくまでも、いま、現代どれだけ運動しているかが問題であります。


体力の加齢変化のもっとも小さいのは、「握力」である。

それに対して、同じ筋力でも「脚筋力」は加齢に伴って急速に低下し、60歳代では20歳の約
半分にまで低下します。


平衡機能を示す閉眼片足立ちと筋持久力を示す腕立て伏せは40歳ですでに20歳の値の半分まで低下しています。
また閉眼片足立ちは、30歳から50歳にかけての低下が著しいが、これは脚筋力(特に大腿四頭筋)の低下とバランス能力を司る中枢の機能低下によるのもと考えられる。

生理機能や体力の低下は、日常生活の行動に大きな影響を及ぼす。例えば歩行スピードは60歳~65歳から急激に低下する。


人間の筋肉は、へそから下、下半身に70%の割合を占めている。
太極拳は、上半身の運動は少なく、主に下半身の動きが多い。鍛えているのは下半身です。
加齢変化の著しいのは、「脚筋力」の衰えです。
どうして、太極拳が高齢者に好まれるのか、ゆっくりした動きだけではなく、下半身を鍛えることができるからです。


加齢に伴う特徴は以下のように要約できる。
① 運動機能が低下する
② 運動機能要素により低下率、低下開始時期が異なる
③ 個人差が拡大する(低下開始時期と低下率の相違)
④ 正常老化と異常老化(病的)の区別が困難となる
⑤ 身体部位による機能格差が大きくなる
しかし、これらには、個人差があり、日常的に運動あるいは身体を意識してよく動かす人は加齢変化は小さくなる。
加齢に伴う変化、その差は加齢にともなって、ますます差が増大していく。



                    放送大学資料「運動と健康」より参照



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